重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
小回り=内有利とは限らない!?好枠から激走狙う2頭!
キーンランドCの金言
スムーズに力を出し切るための位置取り
今週の
キーンランドC(G3、札幌芝1200m)は、昨年が26万馬券決着、一昨年が9万馬券決着と波乱続きで要注意の一戦です。
サマースプリントシリーズのポイントを獲得したい馬、秋のG1出走に向けて賞金を加算したい馬、スプリンターズSの前哨戦として始動してくる馬。多種多様なメンバーが揃うため、目移りしてしまうかもしれません。
そんなレースではとにかくスムーズに力を発揮し切れるかどうかが重要です。その後押しとなるのが枠順です。(過去5年)
枠順成績
1枠【0-0-0-9】連対率0.0%
2枠【0-0-1-8】連対率0.0%
3枠【0-0-0-9】連対率0.0%
4枠【0-2-1-7】連対率20.0%
5枠【0-1-1-8】連対率10.0%
6枠【3-1-0-6】連対率40.0%
7枠【2-1-0-7】連対率30.0%
8枠【0-0-2-8】連対率0.0%
ご覧の通り、外目の枠に好成績が偏っていることが分かります。近年の勝ち馬は6枠か7枠からしか出ていません。
近年の勝ち馬の枠順
21年1着レイハリア(3人気) …6枠
20年1着エイティーンガール(5人気)…7枠
19年1着ダノンスマッシュ(1人気) …7枠
18年1着ナックビーナス(1人気) …6枠
17年1着エポワス(12人気) …6枠
札幌芝コースは直線部分が短く、コーナー部分が長いため「全体が円に近い形」です。
コーナーが緩やかだと内外の差が生じづらく、外々を走ることになっても距離損という感覚があまりありません。
基本的に内枠は少しでも位置を下げるとどんどん前に入り込まれてしまい窮屈なレースを強いられますが、外枠だと外から被されることなく却って自分のリズムで走りやすく、一歩引いた位置での立ち回りも可能です。
外目を走ることが不利にならない札幌のようなコースとは相性がいいわけですね。
それでは2頭をレビューしていきます。
※8月26日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 エイティーンガール
20年の勝ち馬で21年の2着馬ですから能力面でも適性面でも確かな裏付けがあります。
序盤は無理せず後半勝負の競馬スタイルを徹底していて、昨秋の京阪杯も大外一気で差し切り勝ち。前走の高松宮記念も外差しは厳しい馬場ながらも大外から一頭だけグイグイと伸びて0秒3差の8着。
そんな個性ですから札幌コースとの相性も納得で、今回は20年と同じ7枠14番という程よい外枠を引くことができました。これなら包まれる心配もなく不発に終わることは考えにくいです。
過去にはコンビを組んで2勝、この中間の追い切りにも騎乗している武豊騎手の手綱捌きにも注目です。
2頭目 トウシンマカオ
後に阪神JFで3着となるラブリイユアアイズ、ファルコンSを勝利するプルパレイらと好勝負を演じてきました。
果敢に飛ばして逃げたNHKマイルCでも残り200mまで先頭。1200mの通過タイムが1分8秒5ですから初の1200m戦でもスピード負けはしないでしょう。
大外枠ですが、メンバーに逃げ候補が多数いることから、内の様子を見ながらこれまでの好走パターンである一歩引いた位置での立ち回りが想定できます。好位から前を差し切るイメージですね。
3歳で53キロの斤量、夏重賞も絶好調の川田騎手を確保できたのも後押しとなります。
夏競馬で絶好調の予想ツール
PRシンクタンク
夏の重賞で推奨馬の好走が続出。注目の予想ツールを使って今週の重賞をゲットしよう!
札幌記念も推奨馬3頭まとめて馬券に!しかも…1番人気のソダシは推奨してませんよ。
・札幌記念
③パンサラッサ(2人気2着)
④ジャックドール(3人気1着)
⑥グローリーヴェイズ
⑨ウインマリリン(5人気3着)
⑪ユニコーンライオン
「出走させる側の思惑」が馬券を大きく左右する。本当に買うべき馬はこれ!
今週は、キーンランドC・新潟2歳Sの馬券候補を公開します。
無料で見る