重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
連対率100%の後押しを受ける鉄板候補
セントウルSの金言
前哨戦を使う状況を知ることも戦略のうち
今週から秋競馬が開幕。
セントウルS(G2、中京芝1200m)は、今年も中京競馬場が舞台。
スプリンターズS(G1)の前哨戦として注目されている一戦ですが、何よりもまず“1番人気の信頼度が非常に高いこと”を頭に入れておく必要があります。
上位人気成績(過去10年)
1番人気【6-4-0-0】連対率100%
2番人気【1-3-2-4】連対率40.0%
3番人気【0-0-2-8】連対率0.0%
1番人気は現在“10年連続”で連対しています。しかも、2016年から現在6連勝中ですから圧倒的です。年間で最も1番人気の信頼度が高い重賞と言っても過言ではありません。
この背景には、本番であるスプリンターズSとのレース間隔が関係しています。
中2週と間隔が詰まっているため、本番で好走するためには現段階でピークに近い状態に仕上げておく必要があるんです。
レースを使うことでスピードの感覚を磨いたり、心肺機能や肉体面をより高いレベルへ引き上げたりすることで本番に備えるというわけです。
中途半端な仕上げだと却って反動が出てしまう懸念もあります。これは普段運動不足な人にも心当たりがあるのではないでしょうか?
馬の個性にもよりますし、近年は外厩施設が整っているためそういった不安も薄れつつありますが、このセントウルSにおいては「G1に出走する賞金は足りているし、勝負は次だから」という理由で軽視するのは禁物です。
※人気の変動を考慮しつつ、9月9日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 メイケイエール
前走の京王杯スプリングC(G2)で重賞5勝目を挙げました。かつては1200m戦でも折り合いを欠いてガツンと行ってしまう危うさを抱えていましたが、陣営の苦労が着実に結びついて常識にかかってきました。
中京コースは年明けのシルクロードS(G3)で好位から完勝を収めているように好条件の1つ。特殊な馬場状態、傾向だった高松宮記念(G1)でも外から伸びてきたのはこの馬だけだったように能力は確かです。
昨年は4着に敗れたスプリンターズS(G1)に向けて、始動戦としては十分な仕上がりで好結果を求めてくるでしょう。更なる本格化を感じさせる走りを見せてくれるか注目です。
2頭目 ソングライン
3歳の時点で古馬相手に堂々と好勝負を演じ、今年はサウジアラビア遠征で重賞勝利、中2週の強行軍を跳ね除けて安田記念(G1)を勝利と一気に本格化しました。
こちらは既にアメリカのブリーダーズカップマイルが大目標であることを発表しています。11月5日に行われるため日程に余裕があります。
ただ、海外遠征を控えているG1馬という立場上、恥ずかしい競馬を見せるわけにはいきません。陣営としても安心した気持ちで残りの期間を過ごしたいですから。
十分なスピード能力はあるので初の1200m戦でもそう戸惑うことはないでしょう。実績、能力通りに捻じ伏せる走りを期待します。
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