重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
経験値が武器になる逆転候補2頭はこれ!
先週のセントウルS(G2)はメイケイエールが完勝。1番人気の支持にしっかり応えました。当欄でお伝えした「セントウルSで1番人気が強い理由」は毎年思い出してみてください。
それでは、今週のターゲットレース。ローズSの金言です。
ローズSの金言
古馬相手の経験値が逆転のカギ!
今週は3日間開催です。その中日、日曜には秋華賞トライアルの
ローズS(G2、中京芝2000m)が行われます。
中京で行われた近2年は、2桁人気馬の激走もあって21年は11万馬券決着、20年は113万馬券決着となっています。今年も警戒を怠らずに取り組みましょう。
このレースの見逃せないポイントとして【前走・条件戦組】の激走が挙げられます。
過去10年の前走クラス別の成績をご覧ください。
過去10年の前走クラス別の成績
G1【7-3-3-48】
2勝【0-2-5-22】
1勝【3-3-2-36】
未勝【0-1-0- 3】
春のクラシックレース以来となる実績馬が始動してくることもあり、G1組が馬券圏内の約半数を占めています。
しかし、1勝クラス、2勝クラスから参戦してくる馬も負けじと善戦。過去に穴をあけた馬の大多数はここに当てはまっています。
昨年は1着アンドヴァラナウト(4人気)&2着エイシンヒテン(12人気)、一昨年は2着ムジカ(14人気)&3着オーマイダーリン(11人気)と、どれも人気以上の活躍となっています。
この背景には、1・2勝クラスで戦ってきた相手が関係しています。
3歳馬は、6月以降の番組では古馬との混合戦になるため、春までとは違い経験豊富な年長馬と競走することになります。体が完成し切っている牡馬が相手になることも当然あります。
3歳馬は斤量が軽いアドバンテージはありますが、道中のペースや馬群のタイトさ、ぶつかり合うタフさなどは3歳世代同士のレースと比べても格段にハードになります。
更に踏み込むと、近年はオークスなどG1で馬券圏内に好走した実力馬が不在という状況も関係してきます。強力なライバルが不在なわけですからね。条件戦組が激走する下地が整っています。
この傾向を意識しながら候補馬をレビューしていきます。
※ 9月16日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 セントカメリア
初勝利が3月と遅くクラシック路線には乗れませんでしたが、近2走の内容はなかなかのものです。
同世代対決のあずさ賞(1勝クラス)では後に小倉でレコード勝ちを決めたガイアフォースに完勝。古馬相手の前走、月岡温泉特別(2勝クラス)は結果的に同世代のワンツー決着でしたが、ホープフルS(G1)で3着、皐月賞(G1)で0秒6差の8着という実力馬ラーグルフと半馬身差。
月曜のセントライト記念(G2)で上位人気になるであろう2頭と渡り合ってきたのだから評価に値します
前走も敗れたとはいえ、抑え切れない様子で2番手に付けて、直線も早め先頭というハードな内容でした。一方、勝ち馬は中団の内で脚を溜めて、最後もポッカリ開いた内をそのまま伸びてくるだけでしたからね。この経験が重賞でも生きてくるはずです。
2頭目 メモリーレゾン
末脚の安定感が持ち味で、馬券になった4回のうち3回が上がり最速、1回が上がり3位。折り合いを苦にしない差し馬なら距離を延ばしていく考えも理解できます。
前走は古馬が相手の北海H(2勝クラス)。この時期の3歳牝馬だと軽ハンデに恵まれる条件ではありますが、ただのスピード任せではなく中団から大外を回してまとめて差し切ってみせました。
開幕週の馬場で極端に前が速かったわけでもありません。しかも、なんとか差したのではなく更に突き放して2着とは1.1/4馬身差です。
もう200mの距離延長ならこなせる範囲で、直線が長い中京コースでもっといい走りを見せられる可能性も秘めています。
今回は前に行きたい馬が揃ったので、引き締まった展開で前が苦しくなれば一気に交わしてくる場面があっても不思議ではありません。
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秋競馬開幕を告げるセントウルSでも絶好のスタート!
■セントウルS(G2)
⑤メイケイエール (1人気1着)
⑦サンライズオネスト(4人気3着)
⑧モントライゼ
⑪ソングライン
⑫ファストフォース (6人気2着)
「出走させる側の視点」が的中を大きく左右する決定打!
ローズS・セントライト記念で本当に買うべき馬はこれです。
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