重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
中山芝2200mという条件で狙うべき2頭!
オールカマーの金言
特殊な距離のスペシャリストを探せ
今週のオールカマー(G2、中山芝2200m)は、秋のG1前哨戦という立ち位置で実績のある馬が始動してきます。
ただ、昨年と一昨年は2万馬券決着、2019年は5万馬券決着ですから順当に決まりやすいかというと話は別です。
そんなレースで攻略のポイントとなるのは“中山芝2200mの特殊な傾向”です。しっかり把握しておきましょう。
過去10年の前走コース別成績を確認すると、阪神芝2200m=宝塚記念組が【3-2-2-7】複勝率50.0%をマークしてトップに位置しています。
この要因は、同じ2200mなのはもちろん、『非根幹距離』と呼ばれる距離条件が密接に関係しています。
ご存知の方もいると思いますが、大レースの多い400mで割り切れる1200m、1600m、2000m、2400mが“根幹距離”。そうではない距離が“非根幹距離”と区分けされています。
簡素化すると非根幹距離は競走馬にとって特殊な舞台。そこで能力を発揮できる馬がスペシャリストとなるわけです。オールカマーで宝塚記念組が強い理由はココにあります。
※昨年、年間で最も多く行われた芝コースは2000mで342鞍。対して2200mは72鞍。
割愛しますが、歴代の好走馬の多くに非根幹距離での実績が含まれていました。
好走馬の非根幹距離での実績
21年1着ウインマリリン(2人気)
芝2500mの日経賞を勝利
前年のエリザベス女王杯で4着
20年1着センテリュオ(5人気)
芝2200m【1-2-0-1】
前年のエリザベス女王杯で4着
19年1着スティッフェリオ(4人気)
芝1800m【3-1-0-1】
この特殊な適性を考慮しながら候補馬をレビューしていきます。
※ 9月23日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 デアリングタクト
昨年、右前の繋靱帯炎という引退馬も出るほどの怪我をしましたが、約1年後のヴィクトリアマイルで復帰していきなり6着。続く宝塚記念で3着と能力の高さを見せ付けています。
前走はかなりのハイペースで、1着タイトルホルダーと2着ヒシイグアスは共に馬場の内目をロスなく走っていました。少し外を回ったディープボンドや上手く脚を溜められなかったエフフォーリアは苦戦するような条件でした。
しかし、デアリングタクトは中団の外目を回ってきており、理想とは程遠い位置取りながら最後はしぶとく伸びてきました。無敗の3冠牝馬は伊達ではありません。
対象レースの関係から3,4歳の時点で非根幹距離の条件を使うことはありませんでしたが、より適性があるのはコチラではないかと感じさせる一面もあるため、ここでどのような走りを見せてくれるのか楽しみです。
2頭目 ウインキートス
昨年のこのレースで非根幹距離適性を発揮した1頭です。当時、戦前の時点で芝2200m【1-1-0-0】、芝2500m【1-2-0-1】という成績です。
内枠を上手く生かしたとはいえ、能力、適性がなければG1馬のグローリーヴェイズとレイパパレに先着できません。
G1では高い壁を打ち破ることはできませんでしたが、前走の目黒記念(芝2500m)では自分の競馬に持ち込んで3着とまだまだやれるところを見せています。
今週の追い切りで馬場入りをゴネたという話を聞きましたが、これで嫌われて人気を落とすようならしめたもの。非根幹距離のスペシャリストを穴で狙えるチャンスです。
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