重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
阪神内回りで3冠達成の阻止が狙える2頭
秋華賞の金言
コース形態を味方に付けられるか
今週は
秋華賞(G1)です。昨年と同じく阪神芝2000m(内回り)が舞台で、2度の登坂があるハードなコースで最後の1冠を目指します。
ファンの中には
「ハードなコースだと前が止まりやすい?」
「直線が短いと追い込みが届きにくい?」
といった思いを持ちながら馬券検討している方も多いはず。
2020年以降に行われた3歳重賞・古馬重賞を対象にした4コーナーの位置取り別成績を確認してみましょう(10鞍)。
4コーナーの位置取り別成績
1番手【3-0-1- 6】複勝率40.0%
2番手【2-0-1-14】複勝率17.6%
3番手【1-2-1- 7】複勝率36.4%
4番手【2-0-0- 3】複勝率40.0%
5番手【2-3-2- 7】複勝率50.0%
6番手【0-2-2- 7】複勝率36.4%
7以下【0-3-3-69】複勝率8.0%
勝ち馬は5番手よりも前で運んでいた逃げ・先行馬から出ています。複勝率にも前有利の傾向が表れています。
今年、同コースで行われた大阪杯(G1)のポタジェ(4番手)やマーメイドS(G3)のウインマイティー(3番手)、更には昨年の秋華賞のアカイトリノムスメ(4番手)もしっかりと4コーナーで先行ポジションを取って直線勝負に臨んでいました。
坂を越えるのは各馬共通ですから、直線の短い内回りコースという条件に合うかどうかを見極めることが大事です。
コーナーが4つあるとペースが落ち着きやすくどの馬も余力が残りやすいです。直線が356.5mと短い=全速力で走れる区間が短いので、どうしても差し届きにくいわけです。
今年の場合は恐らく中団で運ぶであろうスターズオンアースに対してセーフティーリードを保っておけるかどうかが焦点となるでしょう。
今回は、その候補となり得る馬をレビューしていきます。
※ 10月14日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 スタニングローズ
デビュー当時から安定した先行力を見せており、近走はフラワーC1着→オークス2着、紫苑S1着と世代トップレベルの結果を残してきました。
オークスは上位馬のほとんどが差し馬という決着の中、唯一の先行馬で勝ち馬から0秒2差の2着。直線で外に持ち出してからの伸び脚もしっかりしていました。
コース形態が似ている中山芝2000mの前走、紫苑Sでは他馬の動きを見ながら立ち回る余裕があり、最後も図ったかのような差し切りで前哨戦としては好内容でした。
ひと叩きされて状態アップ、今回も逃げ馬を見ながらの先行策に持ち込めばコース傾向を味方に付けて再び上位争いが期待できます。
2頭目 アートハウス
オークスでは人気を裏切ってしまいましたが、ローズSでは不安を払しょくする勝ちっぷりを見せました。
パーソナルハイが引き締まったペースを作り他の先行馬は脱落、2,3着に離れた追い込み馬が届くような展開で堂々と押し切ってみせました。
戦歴をさかのぼれば分かるように、2着に3馬身差の完勝を決めた新馬戦と忘れな草賞はともに阪神芝2000mです。
先行力を生かすためにも直線距離が短くなるコース替わりはプラスで、こちらもしっかりとリードを確保した状態で直線勝負に臨みたいところでしょう。
秋競馬でも使える予想ツール
PRシンクタンク
「出走させる側の視点」が的中を大きく左右する決定打!
SNSでは見つからない、G1勝利経験のある元調教師が教える馬券候補。
秋華賞で本当に買うべき馬はこれです!
無料で見る