重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
今年も盲点!?この時期特有の馬場傾向を味方に付ける2頭!
天皇賞秋の金言
毎年恒例のコース替わりの盲点
今週の天皇賞・秋(G1、東京芝2000m)はG1馬が多数、春のクラシックで好走した実力馬が参戦とかなりの盛り上がりを見せています。
ファンの皆さんは各馬の能力比較、東京コースとの相性などを分析されているかと思いますが、その前に把握すべきことがあります。
まずはじめに4コーナーの位置取り成績をご覧ください。(過去5年)
4コーナーの位置取り
1番手【0-0-2-3】
2番手【1-1-1-5】
3番手【0-1-0-6】
4番手【1-0-0-1】
5番手【2-0-1-4】
6番手【1-0-0-4】
7番手以下【0-3-1-36】
勝ち馬はいずれも4コーナーで6番手以内に付けていました。
525.9mの長い直線で豪快な追い込みをイメージする方がいるかもしれませんが、2度の逃げ残りが起きるなど逃げ・先行馬の好走が目立っています。
この傾向を作り出しているのは、毎年この週にAコースからBコースに切り替わっている芝コースです。
前週までのAコース(最内)から3m外に内柵を設置することで、馬場の内目があまり痛んでいない状態へと変わります。
荒れている馬場を走る場合、一定のスピードを出すために余計なパワー、スタミナを使う必要がありますが、綺麗で走りやすいと楽にスピードを出せるためスタミナのロスを抑えることができます。
後方から差し届かないのではなく、前が止まりにくい状況。Bコース替わり直後の恩恵はココにあります。
この恩恵を受けられそうな馬をレビューしてみます。
※ 10月28日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 パンサラッサ
飛ばして逃げる形に切り替えた昨秋頃から頭角を現してきた1頭。
重賞2勝はいずれも圧巻の内容でしたが、世界トップレベルのドバイターフ(G1)を制したことで本物であることを証明しました。
有馬記念や宝塚記念のように若干長めの距離、タフな馬場になると苦戦しているため勝利実績もある東京の2000mは好条件。
今回も陣営から「逃げ宣言」が出ているので無理して付いていくような馬はいないでしょう。
単騎逃げで自分の走りに持ち込めれば馬場を味方に付けての粘り込みがあっても良さそうです。
2頭目 ジャックドール
春競馬では5連勝で大阪杯(G1)参戦とレースを盛り上げてくれました。
中2週のローテーションや逃げるまでにライバルと競り合う厳しい展開もあって最後は力尽きましたが、それでも5着ですから立派です。
連勝が途切れた後の札幌記念(G2)ではハナをパンサラッサに譲って先行策とモデルチェンジ。しっかり勝ち切ったことで戦術の幅が広がりました。
5連勝時は全て直線の長い左回りコースでしたから、レベルアップした状態で迎える今回は絶好のチャンスと言えるでしょう。こちらも先行力が生かせる舞台で面白い1頭です。
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