重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
伝統の激走パターンで勝負気配が透けて見える2頭!
元調教師の平井雄二です。もう長いことうまスクエアさんに寄稿しているんですが、だいぶ経ちましたからね。初めましての方も多いのではないでしょうか。
改めて、プロフィールを簡単に書かせてもらいます。
現在は、重賞戦略アドバイザーとして、現役時代に長年にわたって競走馬を間近で育てた経験を活かし、予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり前にはなってしまいますが、サクラスターオーという管理馬で、皐月賞と菊花賞を勝った経験があります。今は、皆さんと同じように馬券になる馬を探る日々です。
先週のアルゼンチン共和国杯(G2)では、レビュー馬として取り上げたブレークアップ(6人気)が勝利してくれました。ぜひ、今週もご注目ください。皆さんの予想のお役に立てれば幸いです。
エリザベス女王杯の金言
リピーター続出の裏に陣営の思惑
今週の
エリザベス女王杯(G1、阪神芝2200m)は、3歳VS古馬の力関係や外国馬の参戦といった話題で盛り上がりを見せています。
ただ、そんな一戦で忘れてはいけない“伝統的な傾向”と言えるのがリピーターの活躍です。
過去10年で複数回馬券になったことがある馬は以下の通り。
リピーターの成績
ラッキーライラック【2-0-0-0】
ラキシス 【1-1-0-1】
モズカッチャン 【1-0-1-0】
クロコスミア 【0-3-0-0】
ヌーヴォレコルト 【0-2-0-0】
ラヴズオンリーユー【0-0-2-0】
ミッキークイーン 【0-0-2-0】
なんと、7頭ものリピーターが生まれています。このレースの立ち位置を改めて考えてみましょう。
古馬牝馬にとっては春のヴィクトリアマイルと並んで年間でたった2鞍しかない牝馬限定のG1です。
そんなG1で好走することができたら「来年も好相性の条件を使いたい」と、早くから大目標のレースとして狙いを定めたくなるのが陣営の本音です。
自分のペースで使いたい前哨戦を使い、状態のピークを本番に合わせることが可能。後は新勢力との力関係ひとつです。
こういった発想は何もG1に限りません。
・直線の長い東京が開幕するまで待った
・期待の新馬を強力メンバーにぶつける
・冬場に状態を上げるから待ち望んでいた
あくまでも一例ですが、各陣営は管理馬に対する様々な思惑のもとにレースを選び、目標から逆算しながら調整を行っています。
エリザベス女王杯のカギを握るリピーター候補となる馬をレビューしてみましょう。
※ 11月11日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 アカイイト
昨年、3勝クラスを勝ち上がったばかりの実績ながら果敢にG1挑戦をして見事に勝利。
上位人気の3頭が前で競り合って総崩れするようなタフな展開になったことも後押しとなり、大外をマクる派手なレース運びで完勝しました。
近走で振るっていない辺りは展開に左右される脚質やコース相性が影響しています。
ただ、陣営としても「目標はエリザベス女王杯」という気持ちはあったはず。今回、坂路で自己ベストをマークしたことからも意気込みを感じます。
展開次第という言葉は付きまといますが、今年も一発が狙える態勢です。
2頭目 イズジョーノキセキ
昨年は格下ながら5着と大健闘。道中で落鉄、4コーナーでバテた先行馬を避けるのに手間取る不利がありながらの結果ですから陣営としてもいい手応えを掴んだことでしょう。
その後はしばらく勝ち切れませんでしたが、ここにきて2連勝で重賞制覇と充実一途。前哨戦とはいえソダシを差し切ったのだから大したものです。
昨年よりもスケールアップして挑む大一番。岩田康騎手は騎乗停止のため乗れませんが、代打がルメール騎手なら頼もしいところ。
半リピーター候補みたいな存在ですが、こちらも大目標はココでしょうから昨年以上の着順が十分狙えます。
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人気薄がゾクゾク好走!
■京王杯2歳S
⑩オオバンブルマイ(10人気1着)
■ファンタジーS
⑧リバーラ(10人気1着)
⑥レッドヒルシューズ(5人気3着)
■アルゼンチン共和国杯
⑦ブレークアップ(6人気1着)
出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打!
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