重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
定番からは避けられない!特殊なコース形状がプラスに働く2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かして、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探る日々です。
後半ではAJCCの金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
AJCCの金言
勝つために取るべき定番ポジション
今週行われるアメリカジョッキークラブカップ(G2、中山芝2200m)には、コース形状がもたらす「定番」と言っても過言ではない“好走ポジション”があるので確認してみましょう。
とにかく注目すべきは4コーナーでの位置取りです。過去10年の成績をご覧ください。
4コーナー位置取り成績
1~6番手【9-8-5-46】連対率25.0%
7番手以下【1-2-5-66】連対率4.1%
連対した20頭中17頭が4コーナーで6番手以内。つまり、直線を向くまでに先行集団の一角にいないと勝ち負けに加わることがほぼ不可能なレースです。
5番人気以下を穴馬として振り返ってみると、定期的に波乱を演出していることも分かります。あっと言わせるためには前にいる必要があります。
5番人気以下で馬券になった馬
22年2着マイネルファンロン(11人気)
20年2着ステイフーリッシュ(5人気)
19年1着シャケトラ(7人気)
19年3着メートルダール(5人気)
17年1着タンタアレグリア(7人気)
15年2着ミトラ(7人気)
14年2着サクラアルディート(11人気)
13年2着トランスワープ(5人気)
このような『先行有利決着』が続いている主な要因は、“おむすび型”とも言われる中山芝2200mの特殊なコース形状にあります。
最初の1コーナーまで約432mの直線があり途中には名物の急坂、更に1コーナー途中まで上り坂が続きます。乗り役とすると序盤から無理をしたくない意識があるため自然とペースが落ち着きます。
そして、2コーナー途中からしばらく下り坂が続き、緩やかなカーブが手伝ってペースも徐々に上がってきます。
そして最後の直線勝負。中央4場で最も短い310mですから、後方から直線一気で差し切るのは至難の業です。
そのため、『予め先行集団で運ぶことができている』か『緩やかなカーブの部分でポジションを押し上げることができるか』が好走に必要なポイントとなります。
先行力や機動力、コーナリングの上手さという能力がある馬に分があるコースというわけです。
これまでのレースぶりから、上記のような立ち回りが期待できる馬をレビューしてみます。
※ 1月20日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ガイアフォース
昨年は夏の小倉でインパクトのある勝利を挙げると、続くセントライト記念でも連勝と一躍台頭しました。
トライアルレースとはいえ、ダービー3着、後に菊花賞を制するアスクビクターモアに正攻法で競り勝ったのですから評価に値します。
菊花賞では最内枠が災いするようなゴチャつく場面もありましたし、いいイメージのあるコースで再スタートということでしょう。
安定して前々で走れるタイプで末脚も堅実ですから、ペース読みに長けているルメール騎手なら力を出し切れるのではないでしょうか。
2頭目 ノースブリッジ
オープンクラス入り後、約4か月ぶりの実戦となったエプソムC(G3)で重賞初勝利。その後は夏競馬を使わず毎日王冠(G2)→天皇賞秋(G1)と中距離の王道路線に挑戦しました。
出遅れもあったりと結果は出ませんでしたが、毎日王冠ではG1クラスのメンバーを相手に僅差でしたし今年は勝負の年という意気込みが伝わってきます。
ずっと東京コースで使われてきましたが、先行脚質やしぶとさのある個性を考えると中山コースに替わるのはプラスと捉えられます。
セントライト記念の10着は直線でかなり揉まれていましたからね…。葉牡丹賞で圧勝した実績もあります。力を付けた今、どれだけの走りを見せるか注目です。
今週の重賞で買うべき5頭
PRシンクタンク
2023年の重賞レースもこれで決まり!
・昨年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
馬連での決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
重賞は出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打です
AJCC・東海Sで本当に買うべき馬はこれです。
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