重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
今年は該当馬あり!王道の出走パターンに当てはまる2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では阪神大賞典(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週のフィリーズR(G2)では、レビューしたシングザットソングが勝利。上がり最速は3着馬に譲りましたが、好スタートからの見事なレースぶりでした。
阪神大賞典の金言
長距離馬にとって理想の臨戦過程
今週行われる阪神大賞典(G2、阪神芝3000m)は、天皇賞・春(G1)に向けて注目の前哨戦です。
春の古馬路線は、2017年に大阪杯がG1昇格、予てからドバイWCデーがあるため、中距離組と長距離組の棲み分けがハッキリしました。
そのどちらに進むか判断するタイミング、きっかけは菊花賞(G1)にあると見ています。
過去10年で菊花賞に出走した後、阪神大賞典にも出走してきた馬は21頭。
その成績は【5-4-4-14】勝率18.5%・連対率33.3%・複勝率48.1%です。
近年は、春のクラシック好走馬が菊花賞ではなく天皇賞・秋(G1)やジャパンC(G1)に参戦するケースが増えてきています。
種牡馬としての価値を高めるという意味で長距離レースが軽視されている実情なのは確かで、世代のトップクラスの進路が分かれるタイミングとなっています。
菊花賞に進んだ後、どのレースを使っていくかという考え方はファンの皆さんと同じようなものかもしれません。
上記の成績を年齢別で見てみましょう。
菊花賞出走組の阪神大賞典成績
4歳【2-2-3-4】
勝率18.2%・連対率36.4%・複勝率63.6%
5歳【3-0-1-4】
勝率37.5%・連対率37.5%・複勝率50.0%
6歳【0-2-0-3】
勝率0.0%・連対率40.0%・複勝率40.0%
7歳【0-0-0-2】
勝率0.0%・連対率0.0%・複勝率0.0%
8歳【0-0-0-1】
勝率0.0%・連対率0.0%・複勝率0.0%
4,5歳馬が中心となっています。特に4歳馬は複勝率が63.6%とかなりの好成績です。出走機会のあった6回で少なくとも1頭は馬券になっています。
菊花賞出走組の4歳好走馬
21年1着ディープボンド (3人気)
20年3着メイショウテンゲン(4人気)
18年2着サトノクロニクル (4人気)
18年3着クリンチャー (1人気)
17年1着サトノダイヤモンド(1人気)
16年2着タンタアレグリア (4人気)
14年3着バンデ (3人気)
また、4歳馬には別定戦のルールで1~3月のうちは距離に応じて斤量減の恩恵があることはご存知でしょうか。
別定戦・4歳馬の斤量ルール
1400m未満…年明けから減量なし
1400m以上、1600m以下…1月一杯まで1キロ減
1600m超、2200m未満…2月一杯まで1キロ減
2200m以上…3月一杯まで1キロ減
段々と年上馬と差のない大人の体になってくる時期ですから、これも好走の要因の1つになっていると言えるでしょう。
今回はこの条件にあった馬をレビューしていきます。
※ 3月17日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ボルドグフーシュ
デビュー時から一貫して2000m以上を使われてきたように跳びが大きくて長距離でこそのタイプ。今のところスタートが遅くても終い勝負で挽回することができています。
条件時代から菊花賞、有馬記念まで7戦連続で上がり最速をマークしているように末脚が堅実で、多頭数でも上手く進出できているのは確かな地力があってこそ。
重賞は未勝利ですが、実績は既にG1級。前述のルールの通り56キロで出られるのも追い風となるでしょう。
川田騎手との新コンビでどのようなレースを見せてくれるのか注目です。
2頭目 ジャスティンパレス
ホープフルS(G1)で2着と早々にクラシック戦線に名乗りを上げましたが、直行した皐月賞で9着、続くダービーでも9着。まだ若いところがあった印象です。
ひと夏を越して迎えた神戸新聞杯(G2)では好スタート好ポジションから完勝。レースの上手さでボルドグフーシュにも先着しています。菊花賞でも大外枠から上手く潜り込んで僅差3着ですから長距離適性は十分。
G2を勝っているぶん1キロ増の57キロを背負うことになりますが、菊花賞で対応済み。今回は内枠を引けたことで理想の競馬を実現しやすいはずです。
デビュー2連勝時の鞍上、ルメール騎手に戻っていい再スタートを切りたいところでしょう。
今週買うべき5頭はこれ!
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2023年の重賞レースも注目です!
・昨年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
馬連での決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
重賞は出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打です
阪神大賞典・スプリングSで本当に買うべき馬はこれです。
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