重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
確かな適性を持つのにノーマーク!?馬券妙味たっぷりの2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では高松宮記念(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週の阪神大賞典(G2)では、レビューしたジャスティンパレスとボルドグフーシュがワンツー決着。菊花賞組は今後も見逃せませんね。
高松宮記念の金言
特殊な舞台への適性が求められる
今週は春のG1シリーズの開幕戦、高松宮記念(G1、中京芝1200m)です。
昨年は278万馬券決着、一昨年は9770円決着とかなり極端ですが、そこはレースの性質をしっかり確認しながら臨みましょう。
このレースで忘れてはいけないのが“リピーターの存在”です。中京競馬場が改修された2012年以降、馬券に複数回絡んだ馬は5頭もいます。
高松宮記念のリピーター一覧
セイウンコウセイ 1勝、2着1回
ロードカナロア 1勝、3着1回
レッツゴードンキ 2着2回
ハクサンムーン 2着1回、3着1回
ミッキーアイル 2着1回、3着1回
短距離路線で一時代を築いたロードカナロアは別格としても、2019年に449万馬券を演出したセイウンコウセイ(12人気)や2013年に積極果敢な逃げ粘りを見せたハクサンムーン(10人気)など、この舞台で強い競馬を見せた馬がいました。
なぜ、これほどリピーターが続出するのか。
その要因の1つに中京芝1200mが特殊なコース形態であることが関係しています。
スタートから緩やかな上り坂、そこから直線の序盤まで下り坂、そこから急坂を上った後はゴール板まで平坦という構造です。
馬券を買っているファンの方なら「右回り」「左回り」「直線の長さ」「直線の坂」などの大まかな特徴は掴めていると思いますが、起伏まで熟知しているとなると…そういないはず。
ハイレベルなメンバーが揃い、レース展開やポジション争いが激しいG1レースで、おまけに起伏の激しいコースが舞台なわけですから得意不得意が出てきます。そうして得意とする馬=リピーターの誕生に繋がります。
高松宮記念に関しては、時期的に雨が多いのも特徴です。過去10年のうち良馬場で行われたのは4回のみですから。馬場が悪化すれば余計にタフさが求められます。
こういうコース形態は、騎手や陣営にすれば当然頭に入っており、ここに当日の馬場状態や馬場傾向、ライバル馬の癖などを把握した上でレースに臨んでいます。
また、既に結果を出している馬であれば、前哨戦の結果にこだわらず大目標となる一戦に向けて逆算しながら、集中しながら調整できる強みもあります。
今回は新たなリピーター候補馬をレビューしていきます。今年も雨の影響で馬場が渋ればレース条件が似てきますね。
※ 3月24日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ナランフレグ
条件時代から一貫して末脚勝負に徹していた馬で、昨年の高松宮記念でG1タイトルを獲得。
丸田騎手の思い切ったイン突きが見事にハマった形なのでフロック視されていたかもしれませんが、スプリンターズS(G1)でも混戦を割って伸びて3着ですから本物でしょう。
前哨戦にオーシャンS(G3)を使うのは昨年と同様。斤量は59キロでしたし、プラス15キロで出てきたことからも叩き台であることは明らか。不安視する必要はありません。
今年も内目の枠を引きました。追い込み馬である以上、展開や他馬の影響は受けやすいですが、やるべきことはシンプルです。得意コースでの直線一気に注目です。
2頭目 ロータスランド
昨年、初の1200mがG1ながらいきなり2着と激走。流れに上手く乗れていましたし、追ってからもしぶとく脚を伸ばしていました。
道悪馬場で【3-2-0-0】という巧者でタフな条件を得意にしています。もともといいスピードを見せていたので上手く噛み合ったのでしょう。
こちらも昨年同様に京都牝馬S(G3)をステップにしてきました。出遅れながらも岩田康騎手のファインプレーもあり3着と上々の滑り出し。
ひと叩きした上積みが感じられる馬体、動きを見せており順調に上向いています。このレースで4度馬券になった経験のある鞍上というのも頼もしく、2年連続激走があっても驚けません。
今週買うべき5頭はこれ!
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2023年の重賞レースも注目です!
・昨年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
馬連での決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
重賞は出走させる側の視点が的中を大きく左右する決定打です
高松宮記念で本当に買うべき馬はこれです。
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