重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
カギはあそこの下り坂!?理想のポジションで激走狙える2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では大阪杯(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
大阪杯の金言
好走ポジションは限られている
今週は大阪杯(G1、阪神芝2000m)が行われます。同時期にドバイWCデーや天皇賞・春(G1)があるためトップホースが分散しがちな時期ですが、なかなかの好メンバーが揃いましたね。
このレースで馬券を買う際に知っておくべきポイントは、勝負所での位置取りです。
G1昇格後6年分の4コーナーの位置取り別成績をご覧ください。
4コーナーの位置取り別成績
5番手以内【6-5-3-21】複勝率40.0%
6番手以下【0-1-3-46】複勝率8.0%
勝負所で“前”に付けている馬同士の決着が多いことが分かります。
コーナーが4つの内回りコースを使用する阪神芝2000mは、ファンの皆さんにも「直線が短い」「直線に急坂がある」という認識があると思います。
どちらも間違いではありませんが、残り800m地点から最後の急坂直前までの約600mは“ずっと下り坂が続いている”ことについてはあまり知られていないのでは?
下り坂では自然とスピードが出やすく、コーナーということもあって後続はなかなか差を詰めることができません。無理して追い上げても疲れてしまいます。
直線に入ってからも下りが続くため前は簡単に止まらず、惰性をつけて急坂に臨みます。一方、差し・追い込み馬からすると末脚全開となるのは直線に向いてから。短い直線ではその脚をフルに発揮し切る前に大勢が決してしまうケースが目立ちます。
これが先行有利のカラクリです。この条件で上手く立ち回れそうな馬をレビューしてみます。
※ 3月31日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ジャックドール
昨年は5連勝でこのレースを迎えるも5着。レース間隔が詰まっていて、自己最速のペースで逃げたのだから苦しかったのでしょう。
それでも5着と格好はつけましたし、札幌記念(G2)ではパンサラッサに競り勝ち、天皇賞・秋(G1)でも4着と中距離戦線で好成績を残してきました。
今回は武豊騎手に乗り替わって2戦目、目ぼしい逃げ馬が不在ならスタートを決めて粘り込むような競馬をしたいでしょう。切れ味のある馬ではないので前々で立ち回るのが理想です。
前が有利なコースで自分の競馬に持ち込むことができれば一気に巻き返しても何ら不思議ありません。
2頭目 ヴェルトライゼンデ
屈腱炎により長期休養を余儀なくされましたが、復帰戦でいきなり鳴尾記念(G3)を制覇、復帰3戦目のジャパンC(G1)で3着と確かな能力の持ち主。
前走の日経新春杯(G2)も59キロのハンデを背負いながらしぶとく押し切り勝ち。ここ2戦は安定して先行できている点も魅力的です。
パワーや粘り強さを求められる条件なら真っ向勝負でも打ち勝てるだけの力を持っている1頭です。
川田騎手とは新馬戦以来のコンビ。2週前と最終追い切りに騎乗して感触を確かめているなら大丈夫でしょう。国内外問わずあらゆるところで絶好調ですし、このコースも知り尽くしています。
今週買うべき5頭はこれだ!
PRシンクタンク
2022年の重賞レースは、推奨馬での馬連決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
・2022年の馬券候補5頭の実績
対象重賞レース数:129レース
推奨馬の馬連決着:60レース
回収率:102.3%
先週の高松宮記念でも、13番人気で3着に飛び込んだ伏兵トゥラヴェスーラを推奨!
重賞は出走させる側の視点重要。的中を大きく左右する決定打です
今週は、特別に大阪杯で本当に買うべき馬5頭を教えます。
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