重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
京都芝3200mで勝ち負けするためのレース運びが期待できる2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では天皇賞・春(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週のフローラS(G2)では、レビューしたゴールデンハインド(7番人気)が逃げ切り勝ち。やはり「後ろも伸びてくるけど前も簡単には止まらない状況」でしたね。
天皇賞春の金言
勝負所の位置取りに注目
先週から新装・京都競馬場が開幕し、3年ぶりに京都で天皇賞・春(G1、京都芝3200m)が行われます。
コース形態に大きな変更はなく、外回りコースの4コーナーのカーブが緩やかになったくらいであれば例年通りのイメージでいいでしょう。どの馬もコーナリングがしやすくなるのはいいですね。
長距離戦ですので、道中の折り合いやスムーズさが重要であることは確かですが、結局は最後の直線を迎える時点での位置取りが勝負の分かれ目となります。
京都で行われた過去8回(2013~2020)の4コーナー位置取り成績をご覧ください。
過去8回の4コーナー位置取り成績
1番手 【3-0-1- 4】連対率37.5%
2番手 【1-3-0- 8】連対率33.3%
3番手 【0-3-1- 7】連対率27.3%
4番手 【1-0-2- 4】連対率14.3%
5番手 【1-0-2- 5】連対率12.5%
6~9番手【1-1-1-28】連対率6.5%
10~11番手【1-1-1-10】連対率15.4%
12番手以下【0-0-0-42】連対率0.0%
ざっくり分けると、連対馬の16頭中10頭が4コーナーで3番手以内にいました。
4コーナー3番手以内の連対馬
20年2着スティッフェリオ (11人気)
19年1着フィエールマン (1人気)
19年2着グローリーヴェイズ(6人気)
18年2着シュヴァルグラン (1人気)
17年1着キタサンブラック (1人気)
17年2着シュヴァルグラン (4人気)
16年1着キタサンブラック (2人気)
16年2着カレンミロティック(13人気)
13年1着フェノーメノ (2人気)
13年2着トーセンラー (3人気)
外回りコースの直線距離は約404mで、阪神の約359mと比べれば長いですが、一番の違いは平坦ということ。4コーナーの下り坂から惰性でそのまま押し切り態勢に持ち込みやすいわけです。
2020年には11番人気のスティッフェリオがそうだったように、自分のリズムで好位に付けられれば伏兵馬にも一発のチャンスがあります。
あとは、レース中のどこで脚を使うか。
折り合いを気にせずスタートから出して行って先行ポジションを確保する馬も、道中は中団待機でじっくり脚を溜めて2周目の向正面から3,4コーナーにかけて進出していく馬も、直線を迎えるまでにある程度の力を使っています。
参考に通過順位も見てみましょう。
4コーナー3番手以内の連対馬の通過順位
20年2着スティッフェリオ [3-3-3-3]
19年1着フィエールマン [7-5-4-1]
19年2着グローリーヴェイズ[9-8-7-2]
18年2着シュヴァルグラン [4-3-2-2]
17年1着キタサンブラック [2-2-2-1]
17年2着シュヴァルグラン [5-5-4-3]
16年1着キタサンブラック [1-1-1-1]
16年2着カレンミロティック[3-3-3-3]
13年1着フェノーメノ [7-7-3-2]
13年2着トーセンラー [9-9-6-2]
ハイレベルなメンバーが揃う一戦ですから、これだけ強気に見える立ち回りでもそう簡単には止まりません。むしろ、これくらいの脚を余さない立ち回りができる馬が上位に残れるわけです。
このイメージに合うタイプの馬をレビューしていきましょう。
※ 4月28日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ジャスティンパレス
2歳時から頭角を現していましたが、3歳秋からグンと良くなり神戸新聞杯1着→菊花賞3着と長丁場で堅実な走りを見せてきました。
今年初戦となった阪神大賞典も終始内目で上手く流れに乗り、最後も内を割って伸びて2着と0秒3差の完勝。久々で16キロ増を考えれば十分過ぎる内容と言えます。
今回は最内枠を引き当てました。週末は雨予報ですが、路盤が改修されて水はけが良くなったという馬場なら、まだ2週目ですし荒れる心配も少ないでしょう。
内ラチぴったりで距離ロスを抑えながら、タイトルホルダーを目標にルメール騎手がどのように仕掛けていくのか注目です。
2頭目 ブレークアップ
昨秋に3勝クラス→アルゼンチン共和国杯を連勝して一気に台頭してきました。
前走の阪神大賞典では色々なことが重なっていました。まず、有馬記念の後に美浦の黒岩厩舎から栗東の吉岡厩舎へ転厩。転厩馬の調整はどうしても手探りしながらになってしまうため、なかなか最善を尽くせません。
それでも、初の3000m戦、初の58キロを克服して3着に差してきたのだから地力は確か。スタートから出して行ってもピタリと折り合えるのがこの馬のいい所です。
環境の慣れやひと叩きした上積みが見込める今回は、メンバーレベルが上がる中でも自分のリズムを保つことができれば粘り込みがあっても驚けません。
今週買うべき5頭はこれだ!
PRシンクタンク
2022年の重賞レースは、推奨馬での馬連決着率はなんと約50%。収支もプラスとなれば、今年も目が離せません。
さらに、先週のフローラS・マイラーズCでも推奨馬が次々と馬券に!
■フローラS
ゴールデンハインド(7人気1着)
ソーダズリング (1人気2着)
■マイラーズC
シュネルマイスター(1人気1着)
ガイアフォース (4人気2着)
ソウルラッシュ (3人気3着)
重賞は出走させる側の視点重要。的中を大きく左右する決定打です
今週は、特別に天皇賞春で本当に買うべき馬5頭を教えます。
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