重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【ジャパンカップ】今年も高額賞金ハンターが参戦!ますます見逃せない2頭を紹介!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではジャパンカップ(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週のマイルCS(G1)ではレビューしたジャスティンカフェ(7番人気)が3着と好走してくれました。
ジャパンカップの金言
高額賞金で海外騎手もやる気満々
秋の東京開催も最終週。豪華メンバーが揃ったジャパンカップ(G1、東京芝2400m)で締めくくります。
今年は外国馬は1頭だけの参戦ですが、毎年この時期には海外の一流騎手が短期免許で来日していて、この大一番にも騎乗しています。
実際どのくらい活躍しているのか見てみましょう。(過去10年)
ジャパンCの騎手成績
中央騎手【5-8-8-98】
勝率4.2%・連対率10.9%・複勝率17.6%
海外騎手【5-2-2-38】
勝率10.6%・連対率14.9%・複勝率19.1%
馬券圏内の数では中央騎手が上回っていますが、率となると海外騎手の方が上。
しかも、ここから過去10年で一度も馬券になっていない海外馬を引いてみると…。
海外騎手【5-2-2-14】
勝率21.7%・連対率30.4%・複勝率39.1%
日本馬とのコンビに限るとグンと成績が良くなっています。
海外騎手とのコンビで好走
22年1着ヴェラアズール (3人気)
└R.ムーア騎手
22年2着シャフリヤール (1人気)
└C.デムーロ騎手
22年3着ヴェルトライゼンデ(4人気)
└D.レーン騎手
19年1着スワーヴリチャード(3人気)
└O.マーフィー騎手
17年1着シュヴァルグラン (5人気)
└H.ボウマン騎手
15年2着ラストインパクト (7人気)
└R.ムーア騎手
14年1着エピファネイア (4人気)
└C.スミヨン
13年1着ジェンティルドンナ(1人気)
└R.ムーア騎手
13年3着トーセンジョーダン(11人気)
└W.ビュイック騎手
ジャパンカップの1着賞金は14年までが2億5000万円で15~21年が3億円、昨年が4億円、今年から5億円と世界的にも高額賞金のレース。
世界を渡り歩いているトップジョッキーたちにとっても参戦したいレースの1つです。
日本の短期免許は同時期に最大で5人までと限られた枠。制裁点や成績などを踏まえた審査があってのもので、質に関しては保証されていると言えるでしょう。
昨年も
1着 R.ムーア
2着 C.デムーロ
3着 D.レーン
4着 T.マーカンド
5着 川田将雅
6着 M.ギュイヨン
といった具合に大暴れ。いかにして内を割ってくるかという見応えのあるレースでした。
馬の特性を的確に把握するし、レースでのペース判断や位置取りも迷いがなくスムーズ。距離ロスも最大限に抑えて最善のタイミングで仕掛けてくるわけですから、能力のある馬にとっては強力な後押し、少し足りない馬でも一発の可能性が出てきます。
やはり今年も見逃せません。海外騎手騎乗で面白そうな馬をレビューしてみます。
※ 11月24日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ダノンベルーガ
共同通信杯(G3)以降は勝利から遠ざかっていますが、ほとんどがG1で掲示板を外していないように確かな能力の持ち主です。
今年は全てモレイラ騎手とコンビを組み続けて、いよいよ目標の一戦に。昨年は中団外目の追走から早めに仕掛けて一旦は先頭に立つも、最後は内から一気に差されて4着。
前走も4着とはいえ流れに前を掴まえに行く攻めの姿勢が感じられたので評価を下げる必要はありません。改めて、今年も来日以降で別格の成績を残しているモレイラ騎手がどのように乗ってくるのか見ものです。
2頭目 スターズオンアース
天皇賞・秋(G1)を蹄の不安で見送ったように順調さを欠きましたが、出走に至ったのであればもう大丈夫と見ていいでしょう。
昨年の2冠馬で春も大阪杯(G1)2着、ヴィクトリアM(G1)で3着と現役トップクラスの力を持っています。ルメール騎手はこの2戦で2400mの方がいいとジャッジしていたことから、今回は適性面でも勝負の一戦です。
鞍上はゴドルフィンの主戦でイギリスリーディングのW.ビュイック騎手。勉強熱心と知られていて、最終追い切りにも騎乗して感触を確かめています。終い勝負が想定されますが、8枠からどのような立ち回りを選択するのか見ものです。
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