重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【シンザン記念】ファン目線と陣営目線のズレに注意!戦歴度外視で狙いたい2頭!
元調教師の平井雄二です。金杯に引き続き、よろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではシンザン記念(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。中山金杯(G3)ではマイネルクリソーラが6番人気3着と頑張ってくれました。
シンザン記念の金言
ファンと陣営では捉え方が異なる一戦
3日間開催の最終日に行われるシンザン記念(G3、京都芝1600m)は、4年ぶりに本来の舞台である京都競馬場に戻ってきました。もう中京でのイメージが付いてしまった方もいるかもしれませんね。
今回は、コースどうこうよりも、この時期の3歳重賞の位置付けという部分に着目しながら話を進めていきます。そこでご覧いただきたいのが過去5年の前走クラス別成績です。
前走クラス別成績
G1【0-1-1- 5】複勝率28.6%
G2【0-0-2- 5】複勝率28.6%
G3【1-0-0- 6】複勝率14.3%
OP【0-0-0- 2】複勝率0.0%
1勝【2-3-0-11】複勝率31.3%
未勝【0-1-2- 7】複勝率30.0%
新馬【2-0-0- 8】複勝率20.0%
興味深いことに、世間的に下位条件として見られている新馬戦や未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬も好走しています。
新馬戦組の好走馬
23年1着ライトクオンタム (2人気)
19年1着ヴァルディゼール (4人気)
未勝利戦組の好走馬
23年3着トーホウガレオン (4人気)
21年2着ルークズネスト (8人気)
19年3着ミッキーブリランテ(2人気)
人気になっている馬もそこそこいるので“バレている”のかも知れませんが、まだキャリアが浅く勝負付けが済んでいないことを考えると「通用するか半信半疑の馬が好走したぞ!」というふうに思われるのだと推測できます。
ですが、実際のところは、新馬戦や未勝利戦を勝った直後に重賞挑戦するのは『陣営の期待の表れ』で、ファン目線と陣営目線とでズレが生じています。
春のG1参戦を目指している馬にとって、この時期はのんびりしていられません。余計なレースを挟むことなく重賞挑戦をして賞金を加算することは寧ろ理想的とも言えます。
また、無理して朝日杯FSや阪神JFを使わず、少しでもチャンスがありそうなレースを選ぶことも立派な作戦です。重賞で連対すれば収得賞金を加算できて、この後のローテーションにも余裕が生まれます。
今年の場合は、開幕週の京都競馬場で馬場もいいでしょうから、外回りコースでノビノビ走らせて力を発揮させることで今後の路線を判断したい思惑もあるでしょう。
コース適性も加味しつつ、面白そうな未勝利戦組をレビューしてみます。
※ 1月6日(土)時点のレビューとなります。
1頭目 エコロブルーム
初戦は好スタートを切るも控える形。馬込みを経験させる機会にはなりましたが、コーナーから直線で身動きが取れず、馬場も悪くて末脚を発揮し切れませんでした。
3番手から一気に突き抜けて、上がり3ハロン33秒2をマークした前走が本来の姿でしょう。ノーステッキでしたから、まだまだ底を見せていません。
京都でのシンザン記念は7年連続で上がり最速馬が馬券になっているので、今年の候補として考えられます。
2頭目 フェリーニ
上がり最速馬と共に見逃せないのが開幕週の馬場を味方に付けた逃げ粘りです。
ここは先行タイプがズラッと揃いましたが、逃げの形で勝ち切った経験があるのはこの馬だけ。1番人気に支持されたデビュー戦では馬込みで揉まれ、道悪もこたえて9着と大敗。主導権を握った前走でガラリ一変してみせました。使いながら前向きさも出てきています。
各陣営が結果を求めつつもレース内容にこだわりたい今の時期に、前走で掴んだ思い切りの良さ、距離は十分に持つ経験が生きてくるのではないでしょうか。
シンザン記念で買うべき5頭はこれだ!
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