重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【桜花賞】3週連続で推奨馬が連対中!今週は近6年の桜花賞馬に共通する「鉄板ポイント」の該当馬が浮上!
元調教師の平井雄二です。先週の大阪杯はこのコーナーで取り上げたローシャムパークが2着。対照的に不安視したタスティエーラとソールオリエンスは、揃って掲示板を外す結果となりました。
これで阪神大賞典テーオーロイヤル、高松宮記念ナムラクレアに続いて、このコーナーで取り上げた馬が3週続けて連対。今後も『調教師の視点』で狙える馬を紹介していきますので、よろしくお願いいたします。
今週は3歳牝馬クラシック初戦、桜花賞(G1、阪神芝1600m)が行われます。アスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、チェルヴィニアなどノーザンファーム生産の有力馬は、今年もトライアルレースを挟まず本番へ直行を選択しました。
私が調教師だった頃は「前哨戦はたたき台」「休み明け2戦目の本番が勝負」などと言われていましたが、それはもう昔の話。むしろ「休み明けが一番走る」「たたき2戦目はマイナス」というパターンも多く見受けられます。
近年は外厩施設や調教技術の進化にともない、「レースを使いながら馬を仕上げる」いう概念が薄くなってきました。これはレースに出走させる側の視点で考えると、余計なレースを使わないことで馬の消耗を抑えられるメリットがあります。
特にキャリアが浅い3歳牝馬はレースを使うごとにテンションが上がり、気性面に悪影響を及ぼすことも少なくありません。その意味で余裕を持ったローテーションで使えるのは、とても理にかなった選択と言えるでしょう。
事実、桜花賞は直近6年続けて『桜花賞トライアルを使っていない馬』が勝利しています。
近年の桜花賞勝ち馬と前走レース
2023年リバティアイランド 前走阪神JF 1着
2022年スターズオンアース 前走クイーンC 2着
2021年ソダシ 前走阪神JF 1着
2020年デアリングタクト 前走エルフィンS 1着
2019年グランアレグリア 前走朝日杯FS 3着
2018年アーモンドアイ 前走シンザン記念 1着
なぜ『桜花賞トライアルを使っていない馬』が勝ち続けているかというと、2歳のうちから能力の高さを見せて賞金を加算できた有力馬が桜花賞トライアルに出走しなくなったからでしょう。
要するに、近年の桜花賞トライアルはメンバーレベルが落ちていると考えざるを得ません。
今年のトライアルレースの勝ち馬を見ると、チューリップ賞、フィリーズレビュー、アネモネ賞すべて「ノーザンファーム以外の生産馬」でした。
直近の傾向を踏まえると、今年の桜花賞も阪神JF1着アスコリピチェーノ、同2着ステレンボッシュ、アルテミスSの勝ち馬チェルヴィニアといった『意図的にトライアルを使わなかった馬』の争いとなるのではないでしょうか。
この3頭は全てノーザンファーム生産の関東馬で、この中間は美浦ではなく関西馬が拠点とする栗東トレセンに滞在しています。これには「レース直前の輸送時間を短くする」という狙いがあるのでしょう。
特にアスコリピチェーノは阪神ジュベナイルFも栗東滞在で勝利。今回の1週前追い切りでは大阪杯3着のルージュエヴァイユと併せて鋭い動きを見せており注目です。
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