重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
1番人気は過去10年で1勝!少頭数でも波乱続出のカラクリ
今週の
共同通信杯(G3、東京芝1800m)は、皐月賞や日本ダービーに繋がる重要な一戦です。
しかし、後に多くの活躍馬を輩出しているレースでありながら、過去10年で1番人気は【1.3.1.5】と勝ち切れておらず、馬券外に敗れることも珍しくありません。
■過去10年の1番人気馬
20年マイラプソディ→4着
19年アドマイヤマーズ→2着
18年グレイル→7着
17年ムーヴザワールド→3着
16年ハートレー→9着
15年ドゥラメンテ→2着
14年イスラボニータ→1着
13年ラウンドワールド→4着
12年ディープブリランテ→2着
11年ダノンバラード→9着
ほとんどが戦前までに重賞で勝ち負けしてきたような実績馬。アドマイヤマーズ、ドゥラメンテ、ディープブリランテといった後にG1を獲るような馬でも取りこぼしています。
ただ、これらを打ち破って勝利した馬の多くは、その後の大レースで活躍しています。
19年1着ダノンキングリー(3人気)
→日本ダービー2着、皐月賞3着
17年1着スワーヴリチャード(3人気)
→ジャパンC1着、大阪杯1着
16年1着ディーマジェスティ(6人気)
→皐月賞1着、日本ダービー3着
15年1着リアルスティール(3人気)
→ドバイターフ1着、天皇賞(秋)2着
上記4頭の勝ち馬に共通していたのは、
共同通信杯に出走する前の時点で“クラシックに出走できる収得賞金が足りていなかった”ということ。
■勝ち馬の戦前までの成績
ダノンキングリー …新馬、1勝クラスの2勝
スワーヴリチャード…未勝利1勝、東スポ杯2着
ディーマジェスティ…未勝利1勝
リアルスティール …新馬1勝
スワーヴリチャードの重賞2着でもG1出走が安泰ということはなく、どの馬も賞金加算が至上命題という立場でした。
ここまでの要素をまとめると、すでに十分な実績があって1番人気に推されるような馬にとって共同通信杯は、同じ東京が舞台の日本ダービーを見据えた“試走”という意味合いが強くなります。
対して、賞金が足りない馬にとっては、何が何でも勝っておきたいレースなのです。
また有力馬以外にも20年2着ビターエンダー(4人気)、18年3着エイムアンドエンド(10人気)、17年エトルディーニュ(6人気)、16年2着イモータル(5人気)も、同様の立場での参戦でした。
このように、クラシックのステップレースには、各陣営の立場によって捉え方が変わってきます。共同通信杯で本当に買うべき5頭も参考にしてみてください。
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