うまスクエア

重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

好走条件はこの2つ！競走馬のプロが教える共通点とは!?

今週から春のG1シリーズが始まります。

初戦である高松宮記念(G1、中京芝1200m)は、1番人気が4連敗中。2019年は449万馬券、2020年は21万馬券と、春G1のなかでも波乱傾向が顕著に出ているレースです。

高松宮記念を予想するうえで、忘れてはいけないのが《リピーター》の存在です。コースが改修された2012年以降、馬券に複数回絡んだ馬は5頭もいます。

セイウンコウセイ　1勝、2着1回
ロードカナロア　　1勝、3着1回
レッツゴードンキ　2着2回
ハクサンムーン　　2着1回、3着1回
ミッキーアイル　　2着1回、3着1回

短距離路線で一時代を築いたロードカナロアは例外としても、2019年に449万馬券も片棒を担いだセイウンコウセイ(12人気2着)など、この舞台にだけ強い競馬を見せた馬が何頭もいました。

なぜ、こんなにリピーターが続出するのかというと、ポイントが、中京芝1200mという特殊なコース形態にあるからです。

このコースは、向正面で緩やかな上り坂、そこから直線までは下り坂、直線には急な上り坂と起伏が激しいという特徴あります。

馬券を買うファンなら、『右回り・左回り・直線の坂』などの大まかなコースの特徴は掴めていていると思いますが、コースの起伏まで掴めているファンは少ないはずです。

この激しい起伏のコース形態こそが、リピーターを輩出するポイントとなっています。

過去9年の勝ち馬全てが“4コーナーで7番手以内”にいたことから、先行力と持久力が求められます。上記リピーターの共通点はまさにこれです。

競馬ファンにあまり知られていないコース形態は、騎手や陣営にとってみれば当然、頭に入っているはずで、その上でレースに臨んできます。

また、このようなスペシャリストと呼べる馬は、前哨戦の結果に関わらず、大目標となる一戦に向けて逆算しながら調整できる強みもあります。

今年は、昨年の勝ち馬モズスーパーフレアと5度目の出走となるセイウンコウセイが該当します。

どちらも過去の高松宮記念で好走しているように、先行力と持久力が持ち味。近走成績を度外視して注目しておく価値はあります。

このように、高松宮記念には競馬ファンの盲点となっているコース形態や好走馬の特徴が潜んでいます。本当に買うべき5頭も参考にしてみてください。