重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
波乱の裏にファンの盲点あり!競馬のプロが教える激走候補
今週は
皐月賞(G1、中山芝2000m)が行われます。
私は同レースを1987年にサクラスターオーで優勝したことがありますが、当時は弥生賞を勝った後から馬が物凄く良くなって、当時は誰が乗っても勝てるんじゃないかと思える状態でした。
ただ、他の陣営からのマークが厳しくなるのが嫌だったので、身内以外には強気なことを言わず、新聞を見ながら内心では「ウチの方が何倍もいい」と思いながらレースに臨んだものです。こういう考えの関係者は今でも多いでしょう。
昔話はこれくらいにして、皐月賞の馬券攻略に切り替えます。2017年は3連単106万馬券、18年は37万馬券と、波乱決着が多いことは見逃せません。
この背景には、一般ファンのイメージとは異なるレース傾向が潜んでいます。まずは2019年以降の
《脚質別成績》を見てみましょう。
※15頭以上が対象
・逃げ
【9.6.3.48】勝率13.6% 複勝率27.3%
・先行
【28.31.31.144】勝率12.0% 複勝率38.5%
・差し
【26.23.27.352】勝率6.1% 複勝率17.8%
・追込
【1.2.2.321】勝率0.3% 複勝率1.5%
・まくり
【1.3.2.4】勝率10.0% 複勝率60.0%
『コーナー4つの内回り』、『直線が短く急坂がある』という中山コース特徴から、多くの方がイメージするであろう、“逃げ・先行馬の成績”が目立っています。
ただ、実はここに“大きな落とし穴”があるんです。
こちらが皐月賞の過去5年の《脚質別成績》です。
・逃げ
【0.0.0.7】勝率0.0% 複勝率0.0%
・先行
【1.2.2.12】勝率5.9% 複勝率29.4%
・差し
【4.2.3.27】勝率11.1% 複勝率25.0%
・追込
【0.1.0.27】勝率0.0% 複勝率3.6%
・まくり
【0.0.0.0】勝率0.0% 複勝率0.0%
興味深いことに逃げて馬券に絡んだ馬は一切おらず、先行馬の押し切りもなかなか難しいという結果が続いています。逆に本来は不利と思われる、
『差し・追い込み馬の激走』が目立ちます。
20年 3着8人気 ガロアクリーク
18年 2着9人気 サンリヴァル
17年 1着9人気 アルアイン
17年 2着4人気 ペルシアンナイト
16年 1着8人気 ディーマジェスティ
高配当馬券を演出した馬もこのタイプでした。ではなぜ傾向が逆転しているかというと、これには“G1特有のペース”が関係しています。
ジョッキー心理としては、基本的に先行有利の中山芝2000mでは前目のポジションを取ろうとします。G1ともなればより良い位置を取ろうと意識して、先行争いが激しくなる……という具合です。
また関係者視点だと、騎手が消極的な競馬をするとレース後に「なんでもっと前に行かないんだ!」と叱責を受けることもありますから、多少無理しても前に行こうとする気持ちが働くわけですね。
ちなみに、近年の1000m通過タイムはいずれも60秒を切っています。
20年 59.8秒
19年 59.1秒
18年 59.2秒
17年 59.0秒
16年 58.4秒
稍重馬場で行われた18年や20年でもこの速さですから、これを前々で押し切るとなると能力がよほど抜けていないと難しいです。
今年も前が速くなりそうなメンバーが揃ったので、
ヴィクティファルス、ステラヴェローチェ、ディープモンスター、ヨーホーレイク、レッドベルオーブといった、末脚に賭けるタイプが穴候補となります。。
このように、競馬では同じコースでもレースの性質によって、好走脚質の傾向が大きく変わる場合があるので注意が必要です。皐月賞で本当に買うべき5頭も参考にしてみてください。
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1着 ソダシ(2人気)
2着 サトノレイナス(1人気)
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今週は、皐月賞(G1)の馬券候補を教えます。
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