うまスクエア

重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

今週も2ケタ人気馬が来る!?毎年恒例の激走パターン

今週は全てのホースマンの夢である競馬の祭典、日本ダービー(G1、東京芝2400m)が行われます。

昨年のコントレイルに続いて無敗の2冠を狙うエフフォーリアや、桜花賞2着からの参戦となるサトノレイナスなど話題性十分なメンバーが揃いました。

そんな大一番を前にして、東京芝コースには“ある変化”が起こります。

Bコースに変わったヴィクトリアマイル週から2週が経過し、今週からは更に3メートル外側に仮柵を置くCコースへと変わります(Aコースと比べると6メートル外側)。

これは、馬場の保護はもちろん、躓いたり脚を取られたりしないよう、少しでも綺麗な馬場で力を出し切ってもらうための対策で、毎年のダービー週恒例にもなっています。

馬場が綺麗な内目を長く走っていられる逃げ、先行馬は、楽にスピードが出せるため道中の消耗が少なく、なおかつ距離ロスも抑えられ、余力十分のまま直線勝負に臨めます。4角ポジション成績をご覧ください(過去5年)。

4角4番手以内【4.2.1.17】
勝率16.7％・複勝率29.2％

4角5番手以下【1.3.4.58】
勝率 1.5％・複勝率12.1％

前々のポジションを取ることの優位性は結果からも明らかです。しかも、昨年のコントレイルのように実績上位馬が押し切るような内容だけではなく

19年 12人気1着 ロジャーバローズ
18年 5人気1着　ワグネリアン
18年 16人気3着 コズミックフォース

このように、伏兵馬の激走も相次いでいます。「引っ掛かったらどうしよう」「長い直線に備えて脚を溜めたい」といったジョッキー心理も理解できますが、ダービーにおいては逆効果でしょう。
皐月賞2着でも軽視されそうなタイトルホルダーやバジオウ、バスラットレオンといった先行力が武器の馬は穴馬候補として見逃せません。

このように、毎年同じ条件で行われていながら、なかなか注目されない激走パターンがあります。日本ダービーで本当に買うべき5頭も参考にしてみてください。