重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
今年は異例の事態!? 同馬主の『多頭出し』に隠された関係者の意図
今週は、春の連続G1を締めくくる
安田記念(G1、東京芝1600m)です。
今年のメンバーを見ていて「あれ?」と思った方がいるかもしれません。
サンデーレーシングの馬が3頭(
グランアレグリア、ケイデンスコール、シュネルマイスター)、シルクレーシングの馬が3頭(
インディチャンプ、サリオス、ラウダシオン)と、同じ馬主が『多頭出し』をしてきました。
関係者の方々も組織であり、我々と同じ人間ですから、各馬に対する序列、評価という考えがあっても不思議ではありません。元調教師の経験からしても多頭出しをする際には、どちらの馬がよりチャンスなのかなど意識するものです。
今年のメンバーだとグランアレグリアという絶対的存在がいるのに、同じくサンデーR所属馬でNHKマイルCを勝った3歳馬シュネルマイスターを使っていた意味など、興味深いものがあります。
多頭出しというものは、個人馬主であれば目先のタイトルを獲りに行く意気込みが伝わってきますが、賞金を分配する仕組みのクラブ馬主であれば、限られた枠を奪い合う行為は同着でもしない限り非効率的です。
皆さんも“使い分け”という言葉を耳にしたことがあると思います。上記のようなノーザンファーム関連馬は別の距離を走らせたり、始動する時期をズラしたり、海外G1を挑戦するなど、可能な限り有力馬が鉢合わないよう別のレースを使ってきました。
そこから一転して今回の安田記念のような状況ですから、何か特別な思惑が働いているのかもしれません。
要因として考えられるのは昨今のコロナ禍により海外遠征には厳しい検疫期間が設けられており、以前と比べてレースの選択肢が減っていること。
またG1を勝てば獲得賞金が増えるのはもちろんですが、引退後に種牡馬や繁殖牝馬としての価値が高まることが挙げられます。
グランアレグリアは勝てばG1・6勝となり、09年ウオッカ以来となるヴィクトリアM、安田記念の連勝。シュネルマイスターは日本のスピードに対応できる外国産馬で、サンデーサイレンスやキングカメハメハの血で溢れている日本で希少性は十分にあるでしょう。
そのほかにも2戦2勝の東京マイルで復活を目指すサリオス、同舞台のG1を制しているインディチャンプやラウダシオンにとっても、G1タイトルの勲章は種牡馬入り後の箔付けになります。
このように競馬では、紙面上に出てこない人間の思惑というものも複雑に絡み合っています。関係者になったつもりで推察してみるのも面白いかもしれませんね。
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