重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【朝日杯FS】先週は狙い通りの決着!阪神マイルのポイント&推奨馬はコレ!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では朝日杯FS(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
先週の阪神JF(G1)ではレビューしたアスコリピチェーノ(3番人気)が1着と好走してくれました。
朝日杯FSの金言
先週に続きAコースの傾向に注目
今週の朝日杯FS(G1)は、先週の阪神JFと同じ阪神芝1600mが舞台です。
先週は4年ぶりにAコースで行われる点に着目していました。
2020~2022年の3年間は、秋に阪神開催が連続で行われていて、終盤にあたる12月には使い込まれた馬場のBコースを使用。今年は2019年以前の日程に戻り、9月以来の開催でフレッシュな馬場でのAコース使用となっています。
Aコース時には上がり3ハロン1,2位の成績が突出していて、阪神JFでは同1位のステレンボッシュと同2位のアスコリピチェーノがワンツー決着を果たしました。
この傾向を朝日杯FSにも当てはめてみます。
Aコースが2014~2019年の6回分、Bコースが2020~2022年の3回分です。
Aコースの上がり3F順位別成績
1位【3-1-1- 1】連対率66.7%
2位【2-3-0- 6】連対率45.5%
3位【0-1-0- 2】連対率33.3%
4位【1-1-0- 3】連対率40.0%
5位【0-0-2- 5】連対率0.0%
6下【0-0-3-64】連対率0.0%
Bコースの上がり3F順位別成績
1位【1-2-0- 2】連対率60.0%
2位【0-0-0- 1】連対率0.0%
3位【0-0-1- 2】連対率0.0%
4位【0-0-1- 4】連対率0.0%
5位【0-1-0- 0】連対率100%
6下【2-0-1-30】連対率6.1%
ここでもAコース=上がり勝負の傾向がハッキリと見られます。
上がり1位に関してはBコースの時も健闘していましたが、6位以下が2勝しているように求められる能力が異なることが分かります。
Aコースの上がり1位好走馬
19年3着グランレイ (14人気)
17年1着ダノンプレミアム(1人気)
16年2着モンドキャンノ (7人気)
15年1着リオンディーズ (2人気)
14年1着ダノンプラチナ (1人気)
Aコースの上がり2位好走馬
18年1着アドマイヤマーズ(2人気)
17年2着ステルヴィオ (3人気)
16年1着サトノアレス (6人気)
15年2着エアスピネル (1人気)
14年2着アルマワイオリ (14人気)
この時期の2歳G1ですと、距離適性を度外視して参戦するケースも目立ちます。
スピードで押し切ってきた短距離タイプの馬が引き締まったペースを作ることで、序盤は無理せず前の様子を伺いながらジッと脚を溜め、直線勝負に専念する馬に展開が向くことも後押しとなります。
いきなり脚質を変えるのもなかなか難しい話なんです。まだ心身共に完成し切っていない時期ということもあり、伏兵馬にも十分チャンスがありますね。
今回は、ここで紹介したイメージに合いそうな馬をレビューしてみます。
※ 12月15日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ナムラフッカー
2走前の紫菊賞で序盤に折り合いを欠いていたこともあり、前走は1ハロン短くしてデイリー杯2歳S(G3)に挑戦しました。
スタートで遅れたことは誤算でしょうが、最後方でピタッと折り合い、直線は大外から上がり最速で3着まで伸びてきました。
あれで脚質の幅が広がったと見ていいでしょう。この中間は松山騎手が3週連続で追い切りに騎乗しているように人馬のコミュニケーションは十分過ぎるほど。
差す競馬に良いイメージを持っているはずで、メンバーの脚質を考えても後ろから一発を狙ってくると見ます。
2頭目 タイキヴァンクール
初勝利までに3戦を要しましたが、前走はなかなかの末脚を使って良い勝ちっぷり。
好スタートから内の行きたい馬たちを行かせ、大外でジッと脚を溜める形。距離ロスも気にせずコーナーで楽に前を掴まえに行き、直線で一気に突き放しました。
あの楽な内容であれば1600mへの距離延長も気になりません。前走時510キロとしっかりした馬格があるので急坂も苦にしないでしょう。
当然、G1ですから楽ではありませんが、展開を味方につけて最後どこまで差して来れるか注目です。
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