重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【有馬記念】勝ちパターンを見抜いて狙いを絞り込む!面白いのはこの2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半では有馬記念(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
有馬記念の金言
4コーナーをイメージすることに注力せよ
今週は有馬記念(G1、中山芝2500m)です。イクイノックスとリバティアイランドが不在で大チャンスと見たのか現役トップクラスの中長距離馬がズラリと揃いました。
このレースを攻略する上で重要視したいのが勝負所でのポジション取り。
4コーナー位置取り別成績を見ていきましょう。(過去10年)
4コーナーの位置取り別成績
1番手【1-0-1-8】
勝率10.0%・連対率10.0%
2番手【2-1-1-10】
勝率14.3%・連対率21.4%
3番手【4-1-1-8】
勝率28.6%・連対率35.7%
4番手【1-1-1-9】
勝率8.3%・連対率16.7%
5番手【1-1-1-8】
勝率9.1%・連対率18.2%
6~10番手【1-5-3-40】
勝率2.0%・連対率12.2%
11番手下【0-1-2-47】
勝率0.0%・連対率2.0%
4コーナーの時点で5番手以内にいた馬が9勝と、最後の直線を迎えるまでにしっかりと前目に付けていないと勝ち負け争いに加われません。
中山芝2500mは6つのコーナーを回り、最後の直線は310mと短いトリッキーなコース。直線だけでまとめて一気に差し切るのは至難の業です。
それでも一発あるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、出走メンバーは現役トップクラスの精鋭たちですから、タフな流れと急坂でもそう簡単には止まりません。
参考に歴代勝ち馬の通過順位を確認してみましょう。
歴代勝ち馬の通過順位
22年イクイノックス
[8-9-6-3]
21年エフフォーリア
[9-9-8-5]
20年クロノジェネシス
[12-12-3-3]
19年リスグラシュー
[10-10-11-9]
18年ブラストワンピース
[6-6-7-4]
17年キタサンブラック
[1-1-1-1]
16年サトノダイヤモンド
[4-3-3-3]
15年ゴールドアクター
[3-3-5-3]
14年ジェンティルドンナ
[3-3-3-2]
13年オルフェーヴル
[13-13-12-2]
序盤から前々で立ち回っている馬、途中から一気に進出していく馬。4コーナーに至るまでの過程は様々ですが、ほぼほぼきっちり前を射程圏内に入れたポジションで迎えています。
・流れを見ながら走れる自在性
・ペースアップに対応する切れ味
・最後に踏ん張れるスタミナとパワー
レベルの高いレースで器用な立ち回りで実績を残してきた馬にチャンスが出てきます。
そんなイメージに近い馬をレビューしてみます。
※ 12月22日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ジャスティンパレス
今年ここまでとても充実している1頭。
16キロ増と大きく成長して臨んだ阪神大賞典(G2)を完勝、続く天皇賞・春(G1)を連勝。ルメール騎手のペース判断やポジション取りも的確で、4コーナーで前を射程圏内に入れる立ち回りも見事でした。
ゲート内でうるさいところがある馬でスタートにやや不安があるため、ここ2走は後ろからとなっていますが、宝塚記念もしぶとく末脚を伸ばして3着を確保、天皇賞・秋では自己最速の上がりで2着。
特に前走では切れ味が磨かれてきた印象で総合力が着実に上がってきました。距離延長は大歓迎で、勝負所で前を掴まえに行きながら押し切る走りが期待できます。
2頭目 タスティエーラ
春には弥生賞1着、皐月賞2着、ダービー1着と世代の中心として活躍を続けてきました。
序盤にポジションを取りに行きながらスッと折り合いが付くのは長い距離を戦う上で強力な武器になります。揉まれたり、他馬の影響を受けたりしにくい位置取りは安心感があります。
菊花賞もドゥレッツァが大駆けしただけで、自分のリズムを守りながらの2着ですから評価を下げる必要はありません。
レースの上手さを生かしやすい中山に替わるのはプラス。ムーア騎手もこのために再来日しているわけで、好位から全力で押し切りを狙うでしょう。
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