重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【アメリカJCC】今年も「いつもの決着」が濃厚!?特殊なコースで浮上する2頭
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではアメリカJCC(G2)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
AJCCの金言
勝つためのポジションは決まっている
昨年の暮れから続いた中山開催も最終週。今年のアメリカJCC(G2、中山芝2200m)は、G1馬が不在で目先の結果を求める馬が揃いました。
このレースには、コース形態や馬場がもたらす「定番」と言っても過言ではない“好走ポジション”があるので再確認しておきましょう。
とにかく注目すべきは4コーナーでの位置取り。過去10年の成績をご覧ください。
4コーナー位置取り
1~ 4番手【8-5-3-32】連対率27.1%
5~ 8番手【2-4-6-34】連対率13.0%
9~12番手【0-1-1-28】連対率3.3%
13~18番手【0-0-0-20】連対率0.0%
勝ち馬の10頭中8頭、連対馬20頭中13頭という大部分を4コーナー4番手以内が占めています。つまり、最後の直線を向くまでに先頭集団の一角にいないと勝ち負けに加わることが難しいレースです。
この中には人気以上の結果、波乱演出も含まれています。あっと言わせる激走をするためにも“前”にいる必要がありますね。
4番手以内からの激走馬
23年1着ノースブリッジ (4人気)
20年2着ステイフーリッシュ(5人気)
19年1着シャケトラ (7人気)
18年1着ダンビュライト (2人気)
18年3着マイネルミラノ (8人気)
17年1着タンタアレグリア (7人気)
16年1着ディサイファ (2人気)
15年1着クリールカイザー (4人気)
15年2着ミトラ (7人気)
14年2着サクラアルディート(11人気)
このような『先行有利の決着』が続出している主な要因は、『おむすび型』とも言われる中山芝2200mの特殊なコース形状にあります。
最初の1コーナーまで約432mの直線があり途中には名物の急坂、そこから1コーナー途中まで上り坂が続きます。乗り役とすると序盤から無理をしたくない意識が働くため自然とペースが落ち着きます。
そして、2コーナーの途中からしばらく下り坂が続き、緩やかなカーブも手伝ってペースが徐々に上がっていきます。
いよいよ最後の直線。中央4場で最も短い310mですから、後方から直線だけでまとめて一気に差し切るのは至難の業です。
そのため、『予め先行集団で運べている』か『レース中盤でポジションを押し上げられるか』が好走に必要なポイントとなります。
先行力や機動力、コーナリングの上手さという能力がある馬に分があるコースというわけです。
また、最終週の馬場ともなると荒れてきてどの馬も切れ味を発揮しにくい状況です。前を一気に交わすことが難しいので、やっぱり前にいることが理想的。雨で馬場が渋れば、余計にそうなります。
これまでのレースぶりから、上記のような立ち回りが期待できる馬をレビューしてみます。
※ 1月19日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ボッケリーニ
G1にはほぼ目もくれずG2、G3の常連となっています。明け8歳となりますが、昨秋も京都大賞典(G2)とチャレンジC(G3)で連続2着と衰えを感じさせません。
使っているレースも高齢馬が苦手とする切れ味勝負にはなりにくい条件ばかり。このアメリカJCCは22年に3着があり、中山だと22~23年の日経賞(G2)で2着と、パワーや渋太さを必要とする条件で安定して好走しています。
切れ味と比べれば衰えにくいパワーでの勝負、小回りコースでの器用さを生かせば高齢馬でも十分通用します。
週末は雨予報で、水分を含んだ荒れ馬場となればおあつらえ向きの状況。前の馬たちを飲み込むように進出して、どこまで押し切れるか。
2頭目 ショウナンバシット
昨年の後半は大レースを使い続けてきましたが、流石に相手が強かった。ただ、菊花賞(G1)やジャパンC(G1)を見ても、外枠だったから仕方ないにしろ余計に外を回されていたことも苦戦の原因と言えます。
元々は2000m前後に良績があり、粘り強く押し切りを狙う形で結果を残してきました。
重馬場だった皐月賞(G1)では他が内目を避けるところを1頭苦にせず進出して一旦は先頭に並びかける場面もありました。
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