馬券ネオメソッド(レース回顧編)
スプリンターズSの回顧
第50回スプリンターズS
1着
レッドファルクス
2着
ミッキーアイル
3着
◎ソルヴェイグ
ラップ:
11.8-10.5-11.1-11.2-11.2-11.8
時計:1.07.6
勝ち馬がミスプロ系だけに大きなことも言えませんが、2着ミッキーアイル、そして3着ソルヴェイグとサンデー系が2、3着。特にソルヴェイグは9番人気の低評価をひっくり返しての激走ですからね。やはり、最新のスプリンターズSはサンデー系産駒を狙うのが正道なのでしょう。馬場改修の影響によりここまで変わるか……という感じですが、何とか収束できてよかったです。
勝ち馬レッドファルクスは右回りを3度しか経験していない、良績が左回りに集中している典型的サウスポー。その戦績からここではどうかな? と見ていましたが、CBC賞の差し脚はダテではありませんでしたね。先行勢がゴッソリ残る中、ただ1頭差して勝ち切ったあの競馬はなかなかのものだと思っていましたが、今回も同じように先行勢が残る中を豪快に差し切り勝ち。芝やらダートやら迷走しているようにも見えましたが、その経験が馬に力を付けたのかもしれませんね。
何よりも驚きは、この馬が3番人気だったということ。いやはや、一般ファンの眼力には恐れ入ります。
2着にミッキーアイル。これは当日のブラッドバイアスがかなり後押ししたと考えています。
日曜6R
1番人気1着スペチアーレ(母父シンダー)
6番人気2着シャインレッド(父ハービンジャー)
3番人気3着ナンヨーアミーコ(父ハービンジャー)
日曜10R
2番人気1着ペイシャフェリシタ(母父ケープクロス)
3番人気3着ハピネス(父コマンズ)
この日、スプリンターズSの前に芝1200は2鞍行われたのですが、そのいずれもが『ダンチヒ系保持馬』の天国状態だったんですね。前日土曜日は『フジキセキ』の血が大活躍しており、バイアスの出やすい状況なんだろうなぁと思っていたところだったので、直前の段階では正直な話、「ミッキーアイルにやられそうだね」という話を近くにいた人と交わしていました。
負けはしましたが、サンデー系産駒だったことも含めて、この2着は血統の力をまざまざと見せ付けるものだったと思います。
そして3着ソルヴェイグ。頑張ってくれましたね。猛調教と長距離輸送の影響でマイナス10キロはギリギリの馬体で、これを使った後のダメージはかなり大きそうですが、それだけ大一番に合わせて関わる全ての人が尽力した結果だったのでしょう。いい競馬だったと思います。もちろん、私はこの馬の激走を支えたのは、サンデー系産駒だったこと、そしてニジンスキーの血を内包していたことだと信じています。
1番人気ビッグアーサーは何ともチグハグな競馬になってしまいましたね。直接の敗因は外に行きかけて、もう一度内に戻ろうとしたところでコツンと躓いてしまったことですが、それ以前に、福永騎手の真意は分からないとして、前哨戦のセントウルSで逃げの手を打ったなら、この枠順が決まった段階で今回もハナに行くと決めるべきだったのでは? つまり、そもそもの作戦が間違っていたんじゃないのかなぁと思います。そうでないと、何のために前走でハナ切りの競馬をしたのか辻褄が合いませんから。これは逃げたミッキーが2着に粘っているという結果論ではなく、前走との繋がりを考えた場合、必然の帰結ではないでしょうか。少し不可解でした。
またバクシンオー産駒は勝てませんでしたね。これは馬場改修の前から続いていることなので、あまりその影響は関係ないと思います。今回のビッグアーサーは、能力的に可能性の高い馬だったと思うので、それがこうも散々な競馬で負けたとなると、いよいよオカルトの領域に突入したか!?と思わされます。
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