馬券ネオメソッド(レース回顧編)
アイビスSD・クイーンSの回顧
第17回アイビスSD(GⅢ)
1着
ラインミーティア
2着
フィドゥーシア
3着
レジーナフォルテ
ラップ:
11.8-10.0-10.4-10.3-11.7
時計:0.54.2
昨年までのベルカントや、遡ればカルストンライトオのような絶対的存在が不在だった今年。勝ったのは準オープンのラインミーティアでした。いつものように後半勝負に賭ける作戦。これで嵌るか嵌らないか、何頭交わせるか交わせないかというスタイルでやっている馬ですが、今回はそれがピタリと嵌ったということですね。前走はフィドゥーシアに0.3秒差を付けられる完敗。当時がフィドゥーシアより2キロ軽い斤量だったのに対し、今回は逆に2キロ重い立場。都合4キロ分の重しが乗った中で、前走の結果がひっくり返ってしまったわけですから、紛れも紛れといったところでしょうか。
その背景には状態面の問題やら色々とあるのでしょうが、冒頭に書いたように例年よりも傑出馬が不在だったことが大きかったでしょう。個人的にはレース自体のレベルが平凡だったかなと考えています。昨年2着のネロも1月のシルクロードS以来の競馬。そういえば、高松宮記念を使うと言っていたのに、いつの間にか回避していましたね。おそらく、かなり疲労が蓄積されていたんでしょう。その状態から何とか得意舞台のこのレースを狙ってきたのでしょうが、本調子までには戻りませんでしたか。
期待したナリタスターワン、ブービーまで下がってしまったシンボリディスコともに、バクシンオー持ちの2頭が結果を出せなかったことは不満の残るところですが、過去の結果を見てもこのレースに最も高い適性を持っている血統であることは明らか。来年以降も見限らずに注目すべきでしょう。
第65回クイーンS(GⅢ)
1着
アエロリット
2着
トーセンビクトリー
3着
クインズミラーグロ
ラップ:
12.2-11.2-11.8-11.6-11.5-11.9-12.1-11.5-11.9
時計:1.45.7
キンカメ産駒のトーセンビクトリーが6人気2着。母父グレイソヴリン系のクインズミラーグロが8人気3着。クイーンSにおける血統三種の神器のうち、2つはキチンと結果を出しました。私が期待したゼンノロブロイ産駒だけがサッパリでしたが、まあ、血統傾向通りの馬は馬券になっていますから、選択ミスというだけで方向性は正しかったと思います。
2着トーセンビクトリーに関しては、母トゥザヴィクトリーがこのレースの勝ち馬であることも含めて、かなり有力な1頭だと思っていましたが、中山牝馬Sがこれ以上ない完璧な騎乗での勝利だっただけに、あの再現があるのか?というところで、どうしても踏み込めませんでした。非常に立ち回りの上手い馬なので、こういうコーナー4つのタイトな競馬は大得意。ましてや最内枠までもらえましたからね。もうこの馬の力を最大限に発揮できる条件が整っていました。直線で急激に外に寄れる面を見せていましたが、ああいう瞬間的な動きができるのも、ある意味で、小脚が利くということですからね。
勝ったアエロリットは、GⅠ馬の底力を見せる走りでしたが、自らレースを先導する作戦を取り、前傾気味のラップで緩めず坦々と運ぶペース配分が良かったですね。この馬は溜めてもそう大して切れるわけではありませんから、こういう流れがベストのタイプ。個人的には今でも1400がベストだと思っているくらいなので。今日のところは玉砕覚悟で捕まえに来る馬もおらず、終始自分のリズムで走ることができました。これが大きかったですね。
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