馬券ネオメソッド(レース回顧編)
NHKマイルCの回顧
第23回NHKマイルC(GⅠ)
1着
ケイアイノーテック
2着
ギベオン
3着
レッドヴェイロン
ラップ:
12.1-11.1-11.2-11.9-11.7-11.3-11.5-12.0
時計:1.32.8
藤岡佑騎手が、遂にGⅠを勝ちました。
個人的に物凄い感慨深くて、あのスーパーホーネットが活躍していた時代、私が一緒に仕事をしていた人間が、藤岡佑騎手の大ファンだったんですよね。
05年の朝日杯に始まり、マイルCS、安田記念と何度となく彼の苦しい表情を見てきました。
やっと訪れた悲願達成の機会。藤岡佑騎手、そして、元同僚の●●クン、本当におめでとうございます!
その藤岡佑騎手が乗ったケイアイノーテックは、道中ほとんど最後方に近い位置取り。出遅れたプリモシーンが小差5着まで追い上げていることも含めて、流れは差し追い込み馬に向いていました。それでも、その流れを利してキチンと脚を使えるのですから、馬も立派なもの。
また、初の左回りを難なく克服した点も見事でした。というのも、母ケイアイガーベラは、ダート界の安定勢力として名を馳せながら、東京遠征がサッパリ駄目だったという過去があったんですよね(武蔵野S15着、根岸S8着)。その仔が、母の鬼門だった東京でGⅠを獲るのですから、何とも因果を感じます。
差し馬有利の流れを考えれば、ギベオン、ミスターメロディの2頭は強い競馬をしています。ともに藤原英厩舎、そして、ともにダート型Nダンサー系保持馬。どちらが作用したかは分かりませんが、最強の競馬をしたバックボーンはしっかりあったということですね。
3着レッドヴェイロンは、12年15人気3着と大穴を開けたクラレントの弟。もう1頭の兄レッドアリオンも痛恨の出遅れがありながら0.3秒差4着と走っており、本質的にこのレースと相性が良い母系を持った馬でした。アーリントンC3着が結構強い内容で、このくらい走れる馬個体の能力があったことはもちろんですが、激走の背景にはちゃんと血統の裏付けがあったわけですね。
そういえば、この母系は来週も東京マイルのGⅠに出てきますよね。レッドアヴァンセです。だからなんだというつもりはありませんが。
このレースと最も相性が良いクロフネ産駒、パクスアメリカーナは6着まで。直線で激しく内にササって力を出し切れませんでした。デビュー戦の新潟でもモタれる面を見せていましたから、本質的に左回りが合わないのでしょう。
東京を苦手にしていたケイアイガーベラの仔が勝ち、東京を得意にしていた姉を持つパクスアメリカーナが東京を苦にして敗れる。ある意味で血統の面白さと難しさを同時に体験するレースでした。
私の本命馬リョーノテソーロは、11着。3角手前で手綱を引っ張り、位置取りが下がる場面はありましたが、基本的には力負けですね。ある程度承知の上で超高配当を獲りに行った本命馬なので、これは仕方ありません。
待望の新刊 書店・アマゾンにて絶賛発売中!
『単複進化論!』の購入はコチラ
▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼
Mail:cheer@umasq.jp