馬券ネオメソッド(レース回顧編)
マイルCS&東スポ杯2歳Sの回顧
第35回マイルCS(GⅠ)
1着
ステルヴィオ
2着
ペルシアンナイト
3着
アルアイン
ラップ:
12.4-11.1-11.5-12.1-11.7-11.6-11.2-11.7
時計:1.33.3
候補馬として挙げた3頭中2頭が馬券に絡んでいるので、予想テーマの設定は間違っていなかったと思います。
マイルCSは微妙な適性ズレが効果的に利くレース。他距離、特に1400、1800くらいの重賞実績がモノを言うことが多いので、今後も非・マイラーを狙うという方針で良いと思います。
それにしても揺れ動いた今週の京都芝コース。
土曜日夜のLINE投稿にて、「内から3~5頭分空けたところがベスト。脚質的には好位差し。血統はハービンジャーとキングマンボ」と指摘したのですが、日曜日の午前中は高速決着が続き、血統的にも土曜不振だったディープ産駒が台頭。トラックバイアスも微妙に内有利に傾いていたと思います。
正直、ひとつ前の衣笠特別でムーア騎手騎乗のテーオービクトリーが内ラチ沿いを突き抜けたときには、前日のイメージとあまりに違いすぎて惨敗も覚悟しましたが、結果的には、あのレースが各ジョッキーの頭に濃く刻まれることになり、最内枠を引いたビュイック騎手としてはより感触を強めたのかもしれません。スタートからゴールまで完璧な立ち回り。直線半ばで加速する際に、グッと沈み込んだところで勝ちを確信しました。
2着ペルシアンナイトも、昨年の覇者の名に恥じないパフォーマンスでした。週中にツイッターで呟きましたが、ペルシアンナイトはこの手のイン突きが本当に上手い馬。この枠順を見た瞬間、こういう競馬をするだろうというイメージが湧きました。
ちなみに、これもツイッターで呟いたことですが、マイルCSにおける馬番2番の成績は【0-0-1-31】。今回のペルシアンナイトが初めての連対馬になりました。
結果的には、1着父キングマンボ系、2着ハービンジャー、3~7着ディープ産駒。巡り巡って血統は前日の傾向に収束されました。
3着アルアインは、まさにキャラクターどおりの競馬で、この結果も仕方ありません。とにかく持続力比べを前付けして粘り込む馬。あとは決め手で勝る馬が何頭いるかで、今回は2頭だったといこと。
このタイプは、人気が落ちたところが絶好の狙い目なのですが、能力がありすぎるので大きく負けない。結果として人気が落ちない、また2~3着というスパイラルになります。今後も付き合い方は難しいですね。
個人的には有馬記念か宝塚記念だと思っているので、いいタイミングで使ってもらいたいですね。
モズアスコットは13着。内を立ち回った馬で決まっている競馬にあって、後方から4角大外ではどうにもならず、今回は展開、馬場、位置取りが全くマッチしていなかったと思います。加えて、直線でも前を行くロードクエストがフラフラしていて、それをケアしなければいけない形も堪えています。今日に関してはいろいろと噛み合わないレースになってしまった印象です。
第23回東京スポーツ杯2歳S(GⅢ)
1着
ニシノデイジー
2着
アガラス
3着
ヴァンドギャルド
ラップ:
12.7-11.5-12.0-12.3-11.9-11.6-11.6-11.4-11.6
時計:1.46.6
札幌2歳Sで本命にしていたニシノデイジーが勝利。これはまさかの結果でしたね。どうしても、平坦性の強い札幌2歳Sの流れから、高速上がりになりやすい東スポ杯2歳Sの流れでは適性を見出しづらいですからね。それもあって、単勝8人気という(実績に比して)低評価だったのでしょう。
しかし、今年の東スポ杯は11.9-11.6-11.6-11.4-11.6と、後半5Fでアップダウンがほとんどない流れになりました。結果的にこれがニシノデイジーに利を与えました。コース替わりで内ラチ沿いが伸びる馬場も良かったですね。
少なくとも、同じ平坦性の強いラップでも、札幌2歳Sと東スポ杯2歳Sは速度が全く違うので、いずれもこなしたという点は評価すべき。あとは瞬発力勝負になった際にどうか、基本的にはその流れではパフォーマンスが下がると思いますが、それも見てみたいところです。
2着アガラスは7人気。初戦の勝ち方が秀逸だったので、終わってみれば、前走の敗戦一発で人気を落としすぎた印象。母父ヌレイエフ系、やはり東京の方が良いですね。
3着ヴァンドギャルドは、母父がサドラーズウェルズ。1800以上の経験がなかったため今回は評価を落としましたが、これで3年連続でサドラー持ちが馬券に絡んだ形。来年以降の血統的指針が見えたという意味では収穫がありました。
期待したホウオウサーベルは、流れを考えればよく走っていると思いますし、直線でスムーズさを欠く場面もありました。もう少し良くなりそうな馬なので、長い目で見たいですね。
人気を背負ったルヴォルグは出遅れが痛恨。今日は良い経験になったと見て、次走以降にまた注目したいですね。初戦の内容からもっと走れて良い馬です。
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