馬券情報・最前線(美浦編)
ググっても出ない馬券話
北九州記念
百戦錬磨の大ベテランがG1の舞台へチャレンジ!
2009年、2010年の全国リーディングジョッキーは?
正解は
内田博騎手。
内田博騎手はこれまでにJRAのGⅠは13勝しており、年間100勝以上は5回、関東リーディングは3回。
当時は人気も実力も、誰もが認めるトップジョッキーだった。
当時という表現は失礼かもしれないが、2014年以降は右肩下がりで、2020年以降は年間30勝前後に低迷。今年で55歳になり、騎乗数と勝ち星は低迷している。
引退、という言葉ちらついても不思議のない年齢になっているが、内田博騎手にその悲壮感はなく、いつも元気でいつも笑顔が絶えない。
関係者が談笑していると、「なになに」と話に入ってきて、若手騎手相手でも楽しそうに会話する一方、若手騎手たちからは「内田さんは話が長い」とツッコまれて、また笑いが起きるという間柄。
多くの関係者に愛されていることは間違いない。
その内田博騎手が日曜日は小倉へ遠征。
北九州記念で
ヨシノイースターに騎乗予定。
前走の春雷Sでは、主戦の丸山騎手が福島で騎乗、桜花賞当日で関東リーディング上位が阪神へ、という中で中山では騎手が少ないという状況になり、空いていた騎手の中から選ばれたのが内田博騎手。
消極的な選択で選ばれたわけだが、リーディング上位を乗せたい厩舎やオーナーからすれば、騎乗依頼の多くが乗ってもらいたい騎手に乗ってもらえるわけではなく、妥協や消極的な選択の中から依頼していることがほとんど。
選ばれる側の騎手も積極的に頼まれたとは思っておらず、チャンスの大きい馬になればなるほど、リーディング上位が断ったから回ってきたということを分かっている。
この少ないチャンスをモノにできるかどうかが、リーディング上位へと上がっていくためのポイントになる。
少なくとも春雷Sで勝利したことで、内田博騎手は北九州記念で騎乗できるチャンスを掴んだことになる。
そして、北九州記念で2着以内となり賞金を加算することができれば、10月のスプリンターズSで騎乗する可能性がかなり高くなる。
GⅠを勝つためにはGⅠの舞台で騎乗していることが最低条件。
フルゲートが16頭、もしくは18頭という中で、騎乗することは簡単なことではない。
もし、内田博騎手が北九州記念で勝利することができれば、来週の美浦トレセンでは、ながーい話をみんなが聞くことになるはず。大ベテランの頑張りに期待したい。