元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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騎乗技術は十分!自信を持って一発を狙え

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今週は東京で根岸S、京都でシルクロードSが行われる。G1の谷間の季節のG3だけに、どちらも普段はあまり重賞に縁がない騎手にもチャンスがありそうだ。

根岸Sには、フルムとのコンビで臨む、水口優也騎手の名前がある。

水口についてはブラッティーキッドでエルムSに挑戦した頃に、少し話したことがあったかな。結局あのエルムSは1番人気で4着。当時は乗り方について少し厳しいことも言わせてもらった記憶もある。

基本的に騎乗技術はある方だし、学校にいた頃から活躍しそうな雰囲気はあったが、ちょっと性格的に人が好過ぎるところが影響しているのかな。レースでも遠慮してしまうというか、思い切って勝ちに行くという姿勢が足りないというか。

あとは、デビューの最初に躓いてしまったのが良くなかったね。お互いのこともあるので具体的な話は止めておくが、最初に所属した加藤征弘厩舎の中で上手くいかないことがあったんだ。

すぐにフリーになり、3年目で栗東に移籍したのは知られている通り。水口にとってはこれが良かったんだろうね。今も多く勝てている訳ではないが、乗せてくれるオーナーや厩舎が見つかったからね。

フルムも懇意の京都ホースレーシングの馬。前走を勝っての参戦だけに水口も自信を持って乗れるだろうし、レースの傾向には合いそうな馬なので、勝つまでは簡単じゃないとしても頑張ってもらいたい。

シルクロードSは2015年に田中健騎手のアンバルブライベンが勝利し、2016年は中井裕二騎手のローレルベローチェが2着。

その翌年の2017年は水口のセカンドテーブルが3着。2018年は国分優作騎手が15番人気、2019年は国分恭介騎手が12番人気でそれぞれ3着。

短距離のハンデ戦で、あらゆる騎手にチャンスがある。

今年は重賞初勝利を目指す田口貫太騎手、永島まなみ騎手といったところも参戦しているが、注目は富田暁騎手が騎乗するテイエムスパーダ。

CBC賞、セントウルSの勝ちっぷりから、力を出し切ればこのメンバーでも上位のはず。勝つ時とダメな時の違いを考えると、やはり逃げる形の方が良いのかもしれないね。

今回は大敗明けでややマークが薄くなりそうだし、登録のあったカルネアサーダが回避したのは好都合。アグリを完封したセントウルSのような競馬になれば、再び大駆けがあっていいんじゃないかな。

もう1頭、富田暁騎手が主戦を務めていたジューンオレンジも穴候補。こちらは横山和生騎手が騎乗するが、わざわざ昇級戦の関西馬のために京都に来るくらいだから、和生の感触も良いんじゃないかな。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
東京2Rダ1400mキイモップアップC
東京11Rダ1400mフルムA


先週はAJCCをレイチェル・キング騎手が勝利。この場でも年明けから来ている外国人騎手の中では一番期待できると評価していたけど、見事な勝利だったね。

ハナ差の2着が同じ金子オーナーで同枠だったボッケリーニ。こちらは差し返される格好となったが、乗っていたのが浜中俊騎手。

油断したわけじゃないだろうけど、チャックネイトを外から交わして一旦は半馬身ほど前に出ていた。まさか内から差し返されるとは思わなかったのかもしれないね。

東海Sの方は実力馬通りの決着で、ヴィクティファルスも3着に走ってくれた。ウィリアムバローズを勝たせた坂井瑠星騎手は今のところ勝ち星で川田騎手を上回っているほどで、去年の勢いそのままと言っていい。

2022年の秋華賞が初めてのG1勝ちだったことを忘れてしまうくらいの成長ぶり。もうトップジョッキーの仲間入りを果たしたと感じるし、今年はさらなる活躍を期待したいね。


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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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