元教官・蓑田早人の蓑田塾
春の好調ぶりそのままに開催ラストを締めくくりたい
こんばんは。蓑田です。
先週の宝塚記念で今年前半のG1は全て終了。最後を締めくくったのはメイショウタバルと武豊騎手だった。
単騎逃げになること自体は分かっていたが、2番手に付けたジューンテイクとリビアングラスは力量的にメイショウタバルを自ら倒しにはいけない立場。
さらに、その後ろに構えた1番人気のベラジオオペラも、メイショウタバルを警戒するというよりは後ろを牽制するような立ち回りだったからね。道中はメイショウタバルの逃げを助けるような形になった。
武豊の逃げで、後続からの追い上げもないとなれば、理想的なペース配分、理想的な逃げになるのも当然。ベラジオオペラも4コーナーでは一騎打ちに持ち込んで絶好の形だと思っていたと思うけど、今回は相手が上だった。
これで春のG1はフェブラリーSから宝塚記念まで12戦が終わったが、外国人騎手が4人で6勝。ルメール騎手も含めるならば5人で7勝という結果になった。
日本人騎手は大阪杯が横山和生騎手、NHKマイルCが松山弘平騎手、ダービーが北村友一騎手、安田記念が川田将雅騎手、そして宝塚記念の武豊騎手。私の教え子たちがよく勝ったのは良かったかな。
やはり、この中では北村友一騎手のダービー勝利が印象に残っている。皐月賞で黒星を喫しても自信を失わずにダービーでああいう騎乗ができたことも含め、クロワデュノールと北村友一騎手の一年間は良いストーリーだったんじゃないかな。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【大野拓弥】
今週からは本格的な夏競馬の始まりといった感じで、府中牝馬Sはいかにも夏のハンデG3らしいメンバーに。先週までのG1戦線とは考え方を変えないといけないね。
ラヴェルは今回のメンバーの中では唯一直近の1年以内に重賞を勝っている馬で、近走はG1や牡馬相手のレースなどレベルの高いところを渡り歩いてきた。そしてトップハンデの56.5キロ。ただし、戦績としては大敗続きでもある。
これと対照的なのがカニキュル。前走で2勝クラスを勝ち上がったが、立場的にはまだ3勝クラスの条件馬。その分ハンデは52キロとかなり軽いが、前走にしてもメンバーレベルは低く、イキナリの重賞で通用するかが課題になる。
こういった、ラヴェルとカニキュルのような真逆の馬がぶつかることも増えてきそうなのが夏のハンデ重賞。単純な比較は難しいだけに、ポリシーを持って評価の軸を決めるべきだろうね。
あとは、3勝クラスを勝ち上がっているのにカニキュルと1キロ差しかなく、むしろ格上挑戦のラヴァンダよりも軽いハンデのカナテープ。ハンデが軽すぎてレーン騎手が乗れなくなったようだが、大野拓弥騎手も春の東京では好調だったからね。この馬も面白いと思っている。
しらさぎSは今年から重賞に昇格したことで、昨年までなら絶対に出てこなかったであろうチェルヴィニア、レーベンスティールが参戦してきた。
特にチェルヴィニアはこのレースを使うからには普通は負けちゃいけない馬だと思うけどね。
人気を分け合うシヴァースは3勝クラスを勝ち上がったばかりで、普通に考えたら二冠牝馬とは釣り合うはずもないが、それでも勢いやコース適性、斤量といったところが評価されるのが夏競馬なのかな。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
東京3R | ダ2100m | クリスティテソーロ | C |
東京6R | 芝1400m | ホットゥトロット | B |
東京9R | ダ1400m | ゴールデンエール | C |
東京10R | 芝1400m | ピックアチェリー | B |
東京11R | 芝1800m | カナテープ | A |
東京12R | ダ1400m | フウセツ | A |
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府中牝馬Sの馬券対象馬は!?
昨年のエリザベス女王杯2着ラヴェル、前走福島牝馬S3着フィールシンパシー、
23年朝日杯FS3着タガノエルピーダ、23年NHKマイルC2着ウンブライルなど
重賞実績がある牝馬が激突!荒れるハンデ重賞を制するのは!?