元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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こんばんは。蓑田です。

先週の日曜福島10R、福島2歳Sで松岡正海騎手がウインマーベルに騎乗して復帰初勝利を挙げてくれた。

前回、前々回のコラムで「復帰2週目の福島が良い」といった話をした手前、注目してくれた読者の方もいたと思うのでその点でも松岡がしっかり結果を出してくれて嬉しかったよ(笑)

お祝いの電話をしたら「焦って早く先頭に立ち過ぎてしまいました」なんて言っていたけどね。本人的には、復帰した週の競馬で結果は出なかったとはいえ想像していた以上にちゃんと乗れたことが励みになり、2週目は自信を持って乗れていたそうだ。この感じならすぐに怪我する前の立場に戻れるだろうし、乗鞍も次第に増えてくるだろう。

せっかく先週初勝利を挙げて、ここから更に調子が上向いてきそう。日曜日はG1裏の東京で7鞍に乗っているし、せっかくなので3週連続になるが取り上げておきたい。ちょうど先週までに書き切れなかったことも少し残っているからね。

松岡は1年目が11勝、2年目が28勝、3年目が49勝と美浦の若手としては順調にステップアップしていった。初めて重賞を勝ったのが3年目に入ってすぐのダイヤモンドS、テン乗りだったウイングランツでのことだった。これもウインの馬だったんだな。

松岡は騎手としてデビューしてからも学校にいた時からガラっと変わって成長した。技術面よりもレースでの気持ちや、騎手としての立ち振る舞いが変わったのかな。

デビューしてから半年くらいたってレースで勝ち負けに参加できるようになり、まずは自信が付いてきた。その頃から「勝つのが面白いんです」って強気強気でやっていくようになってきたんだ。

松岡の騎手人生は、何に付けても“負けず嫌い”が原動力になっている。海外への武者修行を積極的に行なってきたのは、デビューしてすぐの頃に短期免許の外国人騎手に腕の差を見せ付けられてショックを受けたという経験から。

これは有名な話かもしれないが、騎手として自らマイネルに営業に行ったり牧場まで乗りに行ったりして主戦の立場を勝ち取ったのは松岡が最初。それまでは、騎手が牧場や大きな法人馬主に自分を売り込みに行くようなことは、誰も考えてすらいなかったんだ。

これも、社台の良い馬に乗るような騎手に対抗するために、松岡が自分で考えた打開策だったんだよ。今じゃ乗鞍が欲しい若手だけじゃなく、リーディング上位の騎手すらノーザンFの牧場や外厩に乗りに行くような時代だけどね。

レースでも、レースの外でも“負けず嫌い”さを発揮して、時には「強気すぎる」とか「変なヤツ」とか言われながらも、やれることをやってきたのが松岡正海という騎手。今回の休み中は弱気な言動も多くてこっちも心配になったが、先週の勝利で元の姿を取り戻してくれるだろう。

日曜日の騎乗馬で目立つのがメインレースのタイムフライヤー。こういう馬が回ってくるということは、厩舎やオーナー関係者も松岡のことを病み上がりで不安だとは思っていないということじゃないかな。

最近は大きい着順が続いているが、今年の冬には今回と同条件の根岸Sで3着の実績がある。前走のスワンSは1400mという距離を最優先で考えて使ったそうだし、ダートに戻ってオープン特別なら58キロでも通用しておかしくない。

もう1頭挙げるなら日曜最初の騎乗となる1Rのサンマルクレイジー。前走4着で、マイルCSに乗りに行っている横山武史騎手からの乗り替わり。この馬は最終追い切りにも乗っていたようだね。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
東京1Rダ1400mサンマルクレイジーA
東京2R芝1600mサンアーバインC
東京5Rダ1600mミヤビクライB
東京6R芝2000mセイウンガレオンB
東京10R芝2400mオーロラフラッシュC
東京11Rダ1400mタイムフライヤーA
東京12R芝1400mマサノアッレーグラB


先週の重賞はビックリする結果が多かった。

まずはエリザベス女王杯。3連単が300万超えの大波乱となったことは皆さんご存知だと思うが、あれほど人気の無い馬だけで決まったG1は久々じゃないかな。

確かに上位人気のレイパパレやウインマリリンにはそれぞれ不安要素があったし、堅実そうに感じたアカイトリノムスメも今回が古馬とは初対戦。キャリア不足なところが出て、厳しい展開を跳ね返せなかったのだと思う。

それにしても、勝ったアカイイトは強かった。あれだけ外を回って1頭だけ2300mを走るような競馬をしていたのに、一番の手応えで突き抜けていったからね。馬券は大荒れで展開も乱ペースと言えるような感じだったかもしれないが、アカイイトの強さは本物だと思うよ。

そして、福島記念のパンサラッサも凄い勝ち方だった。菱田裕二騎手ももちろん私の教え子で、久しぶりの重賞勝利だったので電話をしたら、「自分でも驚きました」「捨て身で行ったつもりが、あんな勝ち方をするんですね」と正直な感想を話してくれたよ(笑)

パンサラッサは矢作芳人厩舎の管理馬。矢作厩舎はブリーダーズカップを2勝したり厩舎そのものも絶好調だが、坂井瑠星と古川奈穂の二人を預かってくれているのもあるし、今回のパンサラッサ然り、若手騎手に多くのチャンスを与えてくれている印象がある。

今週のマイルCSにはホウオウアマゾン、そして来週のジャパンカップには引退レースのコントレイル。今年は美浦の手塚厩舎と並んで秋競馬の中心になっている。


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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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