東大名誉教授が射抜くワイド1点

[2026年6月14日]

【宝塚記念】不安と期待が交錯!夢を追う春の総決算

いよいよサッカーW杯が12日(日本時間)に開幕した。1次リーグF組には、日本、オランダ、チュニジア、スウェーデンの4チームが属し、2位以内に入らなければ決勝トーナメントに進めない。日本チームは15日の対オランダ戦が初戦になるが、はたしてどうなるか。日本では早朝テレビ観戦になるから、寝ぼけ出勤者が続出だろう。気の利いた会社なら、こんな日は午後から勤務にすればいいはずだが、そんな賢企業があるだろうか。

1次リーグを突破するには、技術力・組織力はもちろんのこと、なによりも余裕のある精神力が求められるだろう。その秘訣は「やればできる」という根性を身につけることではないだろうか。日本では芝レースに比べてダート競馬はやや格下と見なされていたが、それでも昨年にダート王国アメリカの最高峰BCクラシックで日本馬のフォーエバーヤングが優勝してしまった。矢作調教師にしろ、坂井瑠星騎手にしろ、そんな居直りの根性が潜んでいたのではないだろうか。余裕のある精神とはどこかに捨身の意識が伴っているにちがいない。

春競馬最後のGI宝塚記念。「終わり良ければすべて良し」ではないが、ここでなんとか締めたいものだが、さてさて。

稿撃機関銃ヤマさんは、GI馬5頭集結で豪華メンバーとしながらも、いずれも不安材料をかかえていると悩みつつ、昨年の覇者⑯メイショウタバルの連覇を期待するとか。なにしろ阪神巧者であり、春の3連勝に不安のある最強馬⑤クロワデュノールを負かすビッグチャンスとのこと。相手本線は⑤、⑥ビザンチンドリーム、⑪シンエンペラーの3頭で、馬連・馬単・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、⑤は勝てず、2・3着止まりと大胆予想。⑤2着づけの馬単・馬連・3連単と⑤3着づけの3連単でいくという。穴党専科の旧マスター・ジュンさんは、有馬記念であっといわせて先行粘りで2着した⑨コスモキュランダに注目して、同馬から上位馬へ馬連・ワイドで狙うらしい。

さて、精神的な余裕には捨身の気持ちが欠かせないなら、ここはボロ負けしたつもりで、凱旋門賞5着ながら日本馬最先着の⑥ビザンチンドリームを狙ってみる。末脚勝負ならかなり堅実な力をもっているはず。ロンシャンの深芝で上がり33秒台(試走フォア賞)を出したのは驚きだ。前が塞がった前走は大目に見て、人気薄なら買い目ありだ。もう1頭はGI 3連覇の不安をかかえながらも、現4歳世代は強いという評判を信じて最強馬⑥クロワデュノールに賭けてみたい。


宝塚記念
⑤-⑥ ワイド1点で勝負する
⑤-⑥ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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