ギャンブル宝典インタビュー 2/62016年脅威の躍進!今注目度急上昇中の一口クラブに迫る!
「えりも」が活躍の根源丈夫な馬を生み出す育成環境と設備とは。
過酷な環境が生み出す野生感他では出来ない育成方法
生まれながらにして競走馬になることを宿命づけられたサラブレッド。赤子の頃から人の手によって育てられ、より速く、より逞しい体へと、英才教育を施されて成長していく。しかし、本来あるべき生物としての姿を考えた時、「生き抜くための野性味」とは少し距離がある。それこそ躍進の起爆剤であり、過酷極まりない環境での育成こそが岡田牧雄氏の理念である「丈夫で強い馬づくり」に大きく貢献しているのだ。
昨年、岡田スタッドグループに新しい牧場が仲間入りした。観光地として有名な襟裳岬にほど程近い「えりも分場」だ。かの地は三冠馬ナリタブライアンやビワハヤヒデなど数々のレジェンドホースを世に送り出してきた早田牧場が育成を行ってきた場所である。
その地形は独特で、地盤が強固な上、他の放牧地とは比にならぬほどの広大な敷地面積を有している。さらに、非常に風が強い土地柄で、木造の建物では吹き飛ばされてしまうそうだ。
特に一年で最も強風が吹き荒れる1月~2月は、雪も相まってその過酷さは想像を絶する。「人も立っているのがやっとという環境で育った馬は、次第に本来あるべき『野生味』が植え付けられる」と岡田牧雄氏は話す。
敵は天候ばかりではない。群れを作って移動する鹿、さらには熊が放牧地に侵入する事もあるという。外敵の脅威にさらされ続けることで、幼駒たちの精神力が培われていくことは想像に難くない。
そして、前述の通りの広大な敷地である。他の放牧地と比べ運動量がまるで違うという。初めて放牧に出た馬は1日で疲れ果て、3分の1は立ち上がることもままならないそうだ。これ以上なくシビアな生活を続けることで、強靭な心臓・肉体が日々磨かれ、人の手によっては身につけ難い能力を開花させることが出来るのだ。
新導入のトレッドミル躍進を支えるその役目とは!?
ノルマンディーOC所属馬は新ひだか町にあるノルマンディーファームで幼少期の育成が進められる。山の斜面を利用して600mに及ぶ坂路が作られているほか、潤沢な設備が整えられている。調教は朝9時頃から開始され、4頭から5頭ずつ、計5つのグループに分かれて進められる。常に岡田牧雄氏が訪れ、成長過程をその都度チェックしている。さらに実践的なトレーニングは福島県小野町にある育成所で行われ、競走馬となっていくのだ。
山の斜面を利用して作られた600mの坂路
さて、数ある施設の中でも新規導入したトレッドミルの効果を岡田牧雄氏が説明してくれた。人間で言うところのランニングマシーンだ。天候や乗り役の技量に関わらず、安定して理想通りの時計で走らせることができるのが大きなメリットという。
続々と岡田スタッドグループに導入されているトレッドミル
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