完全攻略ファイル No.2

【桜花賞】大阪杯はベラジオオペラをズバリ!今週の狙いは「前走ワケアリ敗戦」の逆転候補



先週の大阪杯は当欄で「地元大阪のG1で勝負!」と紹介したベラジオオペラが劇的勝利。

ベラジオオペラは2022年の千葉サラブレッドセールで、同馬を管理する上村調教師が購入を勧めた経緯があるとあって、この中間は元ジョッキーの上村師が自ら騎乗してオーナーお膝元開催で渾身仕上げを敢行。見事、馬主関係者に初G1制覇をプレゼントして見せた。

さて、今週は3歳牝馬クラシック初戦、桜花賞(阪神・芝1600m)

今年も例年の傾向どおり「ノーザンFの大運動会」となりそうな様相だが、その中で最も前走から上積みがありそうなのが阪神ジュベナイルF2着ステレンボッシュだ。

前走時は2走前に赤松賞を勝った同じ週に、同じノーザンF天栄調整馬のチェルヴィニアが軽い脚部不安で予定していた阪神ジュベナイルFを回避。騎乗を予定していたルメール騎手の手が空いた関係により、中2週で緊急参戦に踏み切った経緯がある。

厩舎スタッフは当時を振り返り、「いきなり出走って話が持ち上がったからね。しかも競馬を使ってすぐ栗東滞在に向かったことで、ずっとテンションが高かった」とのこと。

それにも関わらずレースではメンバー最速となるラスト3ハロン33秒5の末脚を繰り出し、勝ったアスコリピチェーノとクビ差2着。ドタバタ出走でも勝ちに等しい内容は“負けて強し”と言えるだろう。

この中間は早くから環境に慣らすため、3週前に直接栗東へ移動。1週前追いでは胸を借りた歴戦の古馬ハヤヤッコを逆に子供扱い。大阪杯の最終調整で一杯に追われる僚馬を尻目に、持ったまま約4馬身突き抜ける圧巻のパフォーマンスを披露した。

これには先ほどの厩舎スタッフも「栗東も2回目なので今回は気持ちも落ち着いています。調教でも我慢が利いて素晴らしい動き。カイバ食いも良好ですし、前回時とは雲泥の差です」とキッパリ。ワケアリ敗戦を経て鞍上に名手モレイラを確保し、桜花賞制覇に視界良好だ。
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■プロフィール
豊富なデータと現場情報の二刀流で活躍する記者。的を得た重賞レースの攻略ポイントが好評で、今年も多くの重賞を的中している。
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