今渋谷では「恐怖心展」という怖い感情に焦点を当てた展示会が開催されています。馬券ファンにとっては本命が来ないことこそが、身の毛もよだつ恐怖そのものですよね。
そんなことを考えていたら、私個人にとっての「ダービー」がやってきました。キーンランドカップのファンというより、三浦皇成騎手を神のように崇めている私にとって、ウインカーネリアンと出走するこのレースは、もう「ダービー」のようなものなのです。
私の本命は、
◎ウインカーネリアン。
このコンビが大好きです。「ロマンを追っているだけだ」と嘲笑されたとしても、私の本命は揺らぎません。
この馬は、8勝すべてを三浦皇成騎手と共に勝ち取った勝利です。その一勝一勝には、蹄葉炎やゲート難といったドラマがありました。苦しい時も三浦騎手はいつも付きっ切りで調教を行い、その後にしっかりと勝ち切って重賞を勝利しているのですから、この人馬は努力が報われることを証明し続けてくれています。
初めてのスプリント戦は7歳春、舞台もG1・高松宮記念でしたが、そこで4着と健闘し、新たな可能性を見せてくれました。もちろん私の馬券は爆散しましたが、手に汗握る応援しがいのあるレースを見せてくれたこの人馬には、感謝しかありません。
そして、前走のドバイアルクオーツスプリントでは2着。本当に惜しかったです。あのレース後のインタビューを見た時には、私自身恥ずかしながら涙を浮かべてしまいました。「騎手として本当に申し訳ない」と涙声で語る三浦騎手の言葉から、ウインカーネリアンが彼にとってどれほど大きな存在であるかは、考えるまでもありません。
私は馬券が外れると悪態をつくような恥ずかしい人間ですが、この人馬を買って馬券が外れても、清々しい気持ちにまでなってしまいます。「精神衛生上、ここだけを買っていればいいんじゃないか?」と何度も考えましたが、気づけばまた馬券を買っていました...。
余談はさておき、年齢的に引退の二文字がちらつくのは事実です。この名コンビを見られるのも、もう数少ないのでしょう。「推しは推せるときに推せ」という言葉がありますが、本当にその通りですね。推しじゃなくとも見れるときに目に焼き付けておきたいものです。
海外帰り初戦、8歳という年齢、買えるデータは正直少ないです。しかし、斤量が減ることに加え、週中から三浦騎手が函館まで調教に乗りに行っているのは心強いですね。信頼しあった人馬が織りなす競馬は負のデータを跳ね返すほどのものがあると思っています。綺麗事ばかり言っていますが来週は愚痴から始まらないことを祈っています。皆さんもカーネリアン三浦だけを見ててください。
改めて、本命は◎ウインカーネリアン・三浦皇成騎手。