過去10年、秋華賞勝ち馬の前走を見てみると、オークスからの直行が6勝、紫苑Sが3勝、そして
ローズステークス(阪神・芝1800m)が1勝。
かつては春の桜花賞、オークス好走馬の秋初戦として定番となっていたレースですが、今はすっかり様変わりしてしまいました。
確たる軸馬候補が少なくなったことで配当面は荒れ模様。3連単10万円以上の配当が6回。2020年には113万馬券も飛び出しています。
今年はオークス馬カムニャックが出てきましたが、目標は先で、しかも3勝全てが2000m以上。マイル戦ではありましたが、今回と同じ右回りだった3走前のエルフィンステークスは離された4着に敗れています。
これは荒れる気配ムンムン。ここでは穴候補として
コンドゥイアをプッシュします。
ここまでキャリア10戦。新馬戦11着から6・4・4・4・3・3・2・1・1着と1度も前走を下回る着順がない非常に変わった経歴の持ち主で、初勝利まで9戦を要した叩き上げ。
しかし、初勝利を挙げたことで完全に目覚めたのか、昇級戦となった前走も2番手追走から直線力強い伸び脚で0.4秒差の完勝。勝ち上がるのに9戦もかかったのがウソのような勝ちっぷりでした。
この中間も勢いそのまま元気一杯で、最終追い切りでは大きく追走した分、わずかに先着を許しましたが、CWコースで6ハロン78.7秒の好タイムをマーク。完全に一皮剥けたといっていいでしょう。
先に触れたキャリア10戦の馬は過去10年(0-2-1-6/9)と意外と馬券になっていて、3頭いずれも2ケタ人気。波乱の片棒を担いでいます。 手綱をとるのはデビュー4年目の鷲頭虎太騎手。今年は昨年の1勝から9勝と勝ち鞍を伸ばし、ゆっくりとした歩みながらも着実に成長中。同期の西塚洸二騎手は先週の紫苑ステークスをケリフレッドアスクで勝っているだけに、気合も入っていることでしょう。
一気の重賞挑戦で斤量も前走から5キロ増。楽な条件ではありませんが、人馬ともども上昇中の勢いに乗る価値はあるでしょう!