重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
複勝率8割超え!狙いが明快なコース
先日のフェアリーS(G3)では、金言に合致するレビュー馬として紹介したビジュノワールが7番人気3着と好配当を演出してくれました。軽視されやすい新馬戦組が頑張りましたね。
これで、中山金杯のレッドガランに続き、レビュー馬が続けて馬券になってくれました。今週も参考にしてみてください。
日経新春杯の金言
今週からはいつもの週末開催に戻ります。注目するのは日経新春杯(G2、中京芝2200m)です。
1番人気は現在2年連続で馬券圏外に沈み、20年は3連単11万680円、21年は3連単96万1790円と波乱傾向が強まっています。
上位馬の人気を見ても20年が②⑤⑪人気、21年が⑦⑬④人気ですから、冬場のハンデ戦ということもあって競馬ファンは相当苦労しそうです。
ただ、どのようなメンバーでも関係なく“中京芝2200mコースだからこそ起こる特殊なパターン”があるんです。
それは、好走馬の上がりの速さです。昨年トータルの成績をご覧ください。
上がり1位 【17.11. 3. 6】
勝率45.9%・連対率75.7%・複勝率83.8%
上がり2位【 9.10. 9. 7】
勝率25.7%・連対率54.3%・複勝率80.0%
上がり3位【 3. 4.10. 22】
勝率7.7%・連対率17.9%・複勝率43.6%
4位以下 【 4. 8.11.247】
勝率1.5%・連対率4.4%・複勝率8.5%
上がり3ハロンの上位2頭が飛び抜けた成績を残しています。
中京芝2200mは、直線の入り口付近にあるポケットからスタートし、直線をまるまる走ってから最初のコーナーに入ります。最初の直線が長いと、無理してポジションを取りに行く必要がないため激しい先行争いがまず起こりません。
そのため、ペースは落ち着きやすく最後の直線勝負となります。それが上記のような上がり勝負になる仕組みです。
ちなみに、最後の直線は約412mと長く、中山競馬場に続くキツい傾斜の坂が待ち受けています。ジョッキー心理としては向正面や3コーナー辺りから早めに動くことはできるだけ避けたいところ。これがこの傾向に拍車を掛けていると言ってもいいでしょう。
昨年行われた3つの重賞でも上がり上位2頭がしっかりと馬券になっていました。
神戸新聞杯
1着ステラヴェローチェ(2人気)…上がり1位
2着レッドジェネシス(5人気)…上がり2位
京都新聞杯
1着レッドジェネシス(3人気)…上がり1位
3着マカオンドール(2人気)…上がり2位
日経新春杯
1着ショウリュウイクゾ(7人気)…上がり2位
2着ミスマンマミーア(13人気)…上がり1位
昨年の日経新春杯は格上挑戦のショウリュウイクゾが3番手にいながら残り600mから鞍上の手が動き始め、最後まで粘り通して勝利。上がり3Fは35秒5とどの馬も苦労する中でしぶとさを見せました。
ミスマンマミーアは対照的に直線入り口で16番手と、前後が詰まった隊列だったとはいえかなり後ろの位置から大外一気で伸びてきました。上がり3Fは34秒7と1頭目立つもので、序盤に無理をしなかったことが功を奏しました。
皆さんが馬券検討を進める上でいろいろな要素が出てくると思いますが、“どの馬が速い上がりを使えそうか”というイメージがあるだけでだいぶ楽になるのではないでしょうか?レース毎の特徴を掴むことが大事です。
1月14日(金)には、今回のテーマに沿った注目馬のレビューを公開する予定です。ぜひ、予想の参考にしてみてください。
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■先週も馬券に!
・シンザン記念
└マテンロウオリオン(4番人気1着)
└ソリタリオ(2番人気2着)
・フェアリーS
└ライラック(5番人気1着)
└スターズオンアース(1番人気2着)
京成杯・日経新春杯は、これを予想に活かして好配当をつかんでください。
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