元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

元教官・蓑田早人の蓑田塾

讃えるべきはその人間性

※蓑田塾では、ユーザーからジョッキーに関する質問を募集いたします。
質問の宛先はコチラ!→ info@umasq.jp
たくさんの質問をお待ちしております!



こんばんは。蓑田です。

今週は丸山とエダテルがコロナに感染してしまったり、フランスで坂井瑠星が初勝利を挙げたり、骨折していた新人の横山琉人が復帰したりと、騎手の話題が多い週だった。

コロナの件については、ファンへの発表や会見をもっと早くやった方が良いんじゃないかと思ったが…、まあそれはここに書いても仕方の無いことだが、普段から公正確保と関係者に圧を掛けているんだから、こういう時こそ不要な疑いは持たれないようにしっかりやってもらいたい。

さて、今週取り上げるのは松山弘平騎手。丸山と同期の25期生だからって訳じゃなくて、夏の小倉リーディングだし、土曜日も3連対の活躍。日曜日は小倉2歳Sの1番人気ショウナンマッハを含めて10鞍に乗っている。最終日も大活躍してくれそうだ。

松山はもう名実ともに一流騎手の仲間入りを果たしたと言っていいが、とにかく讃えるべきはその人間性。

正直、学校にいた時やデビュー直後の技術面だけでは、ここまで活躍するとは思えなかった。

松山はとにかく人間性ができていて、技術より人徳。多分、競馬関係者で松山のことが嫌いな奴は誰一人としていないんじゃないかな。

もちろん、それだけでG1馬に乗れる訳ではないが、図に乗ったり偉そうにする人間よりも多くのチャンスに恵まれるのは当たり前のこと。その中で勝ち星を増やしながら技術を磨き、良い馬に巡り会って今の松山があるんだと思うよ。

今年の夏はプロキオンSと小倉記念を勝っているが、プロキオンSのメイショウカズサも小倉記念のモズナガレボシも乗り替わりでの勝利。勝てる馬が手元に集まってくるのが、天性の人徳ということなのかもしれない。

日曜日は小倉2歳Sも含めてほとんどの馬が勝ち負け圏内という雰囲気。1日を通して福永と小倉ラストの主役の座を競い合うような感じになるだろうね。

1頭挙げてみるなら7Rルージュグラース。松山が乗ってから2戦連続2着で、今回は相手関係に恵まれた。夏の最後にちゃんと勝たせてやりたいところだろう。先週2着で連闘してきた武英智厩舎と富田暁のコンビのジューンベロシティが相手本線になりそうだ。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
小倉2R芝1200mダグザA
小倉3Rダ1700mオーサムデイB
小倉4R芝2000mエニシノウタA
小倉5R芝1800mガイアフォースB
小倉6Rダ1700mヨロシオスナA
小倉7R芝1200mルージュグラースA
小倉9R芝1800mバルトロメウA
小倉10Rダ1700mシホノレジーナA
小倉11R芝1200mショウナンマッハA
小倉12R芝2600mリンフレスカンテA


先週のキーンランドCは人気を集めていた2頭の3歳牝馬が命運を分ける結果となった。

まずは勝ったレイハリア。今回は間違いなく亀田温心騎手の好騎乗だった。葵Sは人気薄で流れが向いた面もあったので、まだ人馬ともに本当の力はどうか?という目が向けられることもあったと思うが、今回は素直によくやった!と褒めてやりたいね。

好スタートを決めてハナを切れたと思ったところに、外から引っ掛かったメイケイエールが競り込んでくる展開。並ばれた時には3コーナーに差し掛かっていたし、騎手心理としてはこんなタイミングで先頭は譲りたくないところなんだが、亀田は冷静に対処できていた。

その後カイザーメランジェにもマクられて勝負どころでは3番手に下がっていたが、馬のリズムを崩さずに運んで直線に向いてから差し返す形。

もちろん直線の伸びはレイハリアの能力があってこそだが、道中の我慢、仕掛けるタイミング、抜け出す時の進路取り、どれを取ってもケチの付けようがなかった。これでレイハリアと亀田のコンビは3連勝&重賞連勝。次はG1だろう?こういう馬での経験が若手騎手を成長させるんだ。

一方、メイケイエールは今回も難しい競馬になってしまった。

スタートの感じから今回もハナを切らせるつもりはなさそうだったが、すぐにエキサイトして制御不能に。今回は1200mだったし、せめてあと数秒でも我慢できていれば違ったかもしれないのだが。

もしも私がメイケイエールに乗るとなったら、最初から逃げてしまう他にないと思うね。もちろん、ああいう馬は一度好きに行かせる競馬を覚えてしまったら後戻りはできなくなるかもしれないが、せっかくの素質をフイにしている今よりはマシだろう。

武英智厩舎や武豊騎手にしたら、今まで教えてきたことを無駄にしたくないとか、距離や作戦に選択肢のない馬にしたくないという思いもあると思うが…。

今回の結果を見ても、メイケイエールを“大人の馬”にする道はまだまだ険しい。それならいっそ、富田暁のような若手を乗せて、全部逃げてぶっちぎって勝つような馬を目指したっていいんじゃないかと思うんだ。

ちなみに、武豊はスマートに乗る印象があると思うが、ああいう引っ掛かる馬を力で抑え込むのは得意じゃない。上手く壁を作って落ち着かせるのは得意なんだが、メイケイエールは周りに馬がいるとああなってしまうみたいだからな…。


オススメ!
新潟記念(G3)攻略パック・「データ・追い切り・騎手・土曜レース傾向」から馬券の照準となる1頭をあぶり出す!

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧