うまスクエア

元教官・蓑田早人の蓑田塾

意外性のあるお手馬と同様の穴馬がいるぞ！

※蓑田塾では、ユーザーからジョッキーに関する質問を募集いたします。
質問の宛先はコチラ！→　info@umasq.jp
たくさんの質問をお待ちしております！


先週ブローザホーンを勝利に導いた菅原明良騎手は、今週はAJCCでお手馬のカラテに騎乗する。

古馬になってからは意外性の馬という感じ。新潟記念も新潟大賞典も大敗明けかつ休み明けで、人気のないタイミングで勝っているからね。

そういう意味では今回も気にしておきたいところ。道悪が得意なので雨も後押しになるだろう。

日曜日の明良の騎乗馬で、カラテ同様穴に面白そうなのが5Rのスターチョウサン。AJCCと同じ芝2200mの未勝利戦だが、明良らしい差す競馬が向きそうな気がするんだよ。

京都では東海S。基本的にはウィリアムバローズやオメガギネスといったところが勝ち負け候補だと思うが、一発候補と紐穴候補で狙っている馬が1頭ずつ。

ヴィクティファルスは初ダートの前走が強い競馬だった。調教も今回のメンバーの中では特に良く見えたし、この路線の新顔として、勝つ時は強い勝ち方をするかもしれない。

サンライズウルスは1年ぶりということもあって全く人気がないようだけど、地力はあるので2～3着には入れておきたい。何といっても鞍上が今年注目の西村淳也騎手だからね。

最初に勝った重賞がギベオンの逃げ切り単勝万馬券だったように、穴馬でも工夫して上の着順を狙える騎手。昨年も結構あったが、今年は人気薄での2～3着を常に警戒しておきたい。

日曜の騎乗一覧と評価

レース	条件	馬名	評価
中山2R	ダ1800m	ツインクルステージ	B
中山3R	ダ1800m	タイキオナード	A
中山5R	芝2200m	スターチョウサン	A
中山7R	ダ1800m	ムーランブルー	B
中山8R	ダ1200m	ドンレパルス	B
中山9R	芝1800m	マイネルヴォルムス	B
中山10R	ダ1800m	カランセ	C
中山11R	芝2200m	カラテ	A

先週の日経新春杯を勝利したのは、菅原明良騎手が騎乗したブローザホーン。そして、この馬は2月末で定年を迎える中野栄治厩舎の馬だった。

中野栄治調教師(以下中野師)は、騎手としては私の2年後輩。まだ美浦トレセンが出来る前の東京競馬場に厩舎があった頃、それも中野師がまだ騎手見習いだった頃から知る間柄なんだよ。

それこそ、若手の時代は毎日一緒にいるような仲の良かった後輩の一人でね。あとは吉沢宗一(元騎手)、田所秀孝(元騎手・調教師)なんかもよく一緒だったな。

毎日、調教を付け終わった後は私のいた厩舎にみんなで来て、軽く遊んだりしてたんだよ。あの頃は私が若手騎手のグループを引っ張るような立場でね。多い時は10人くらい東京所属の同期や後輩騎手たちを連れていたな。

中野師とは互いに二十歳前からそういう間柄だったので、私が教官、中野師が調教師になってからも、黛弘人騎手のことは中野厩舎に頼みやすかったね。

そういう縁がある厩舎なので、解散前に重賞を勝てて本当に良かったと思うよ。心房細動での競走中止明けでもあんなに良い競馬ができたというのは、しっかり仕上げてきた証拠でもあるからね。

どうやらこの後はさすがに重賞で勝ち負けという手駒はいないようだが、2月末まで色々なレースで活躍してもらいたいね。ブローザホーンも、おそらく次走は転厩先でのレースになると思うけど、今回の競馬を見ると天皇賞・春なんかでも楽しみがあるんじゃないかな。

愛知杯も安田隆行厩舎のミッキーゴージャスが勝ったが、やはりこの時期は引退に絡む話題も多い。私の少し後輩という世代の元騎手・調教師が定年を迎えつつあるというのは感慨深い。


コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】アメリカJCC・今年も「いつもの決着」が濃厚!?特殊なコースで浮上する2頭