元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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見た目以上に乗り難しい馬をどう動かすか!?

こんばんは。蓑田です。

先週はG1の谷間で日曜日はアルゼンチン共和国杯とみやこSが行われたが、アルゼンチン共和国杯の方で松本大輝騎手が重賞初勝利を挙げた。

永島まなみ騎手、小沢大仁騎手らと同期の37期生で今年が5年目。教官の立場としては少し関わった程度だけど、背の高さ、手足の長さが強みになると思っていた子だね。

それにしても、乗っていたミステリーウェイ。重賞でああいう勝ち方ができる馬が7歳の秋まで表舞台に出てこなかったというのが驚きだね。

中盤までは大逃げの形だったが、4コーナーで一旦後続に並ばれたところから再加速。直線でも残り1ハロンで今度こそここまでかと思ったところから再加速。

松本に乗り替わってから2連勝ということで、この馬との相性も良いのだろうけど、これだけの馬が7歳になるまで条件戦を卒業できなかったのが不思議だよ。やはり長距離路線というのは独特な舞台なのかもしれないね。

私が注目していた野中悠太郎騎手とニシノレヴナントも最後は伸びてきていたが、勝ち馬とは真逆の追い込み競馬。今回は展開が向かなかったというところかな。



元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【津村明秀】

今週のG1はエリザベス女王杯。まずはレガレイラを中心に考えるというのが妥当なスタートだろうね。

牝馬らしからぬ戦歴を重ねてきただけあって、ちょうど1年ぶりの牝馬限定戦となるここに入れば実績が違う。マイルを中心に走ってきたような牝馬だと対応に苦しむこの舞台も、レガレイラにとっては絶好だろう。

ただ、今年はレガレイラ以外にも気になる馬が何頭かいる。まずは来週のマイルCSではなくエリザベス女王杯を選んだことが意外にも感じられるボンドガール。

この馬については以前から多く触れてきたが、とにかくいつも上手く乗れていない印象で、それが未だに1勝馬という立場になっている一つの理由だと思っている。

武豊騎手の時もルメール騎手に替わったここ2走も共通しているのが、どうも難しそうに乗っているなという感想。

直線で敢えて難しいところに進路を取ってしまったり、ここで動けばというタイミングで動けなかったり。もっと普通に、自然に乗れば勝てそうだとも思うが、武豊騎手でもルメール騎手でも同じことになるということは、見た目以上に乗り難しさがあるのだろうね。

今回は津村明秀騎手に乗り替わって距離も初めての2200mに。私としては、この変化が良い意味で気になっているんだよ。むしろこういう馬には津村のようなタイプのテン乗りが合うかもしれないよ。

ボンドガールは毎回レースを見ていて、元騎手、元教官として自分で乗ってみたいとも思うようなポテンシャル、そして難しさを感じさせる馬。能力通りに走らせられれば1勝のまま終わるはずはないんだけどね。

もう1頭はカナテープ。こちらも今までは1800mまでしか走ったことがない中で、レーン騎手が初距離をどう導くのかが見物だよ。6歳ながら今が充実期で、牝馬同士なら力は上位と見ている。

あとはフェアエールング、オーロラエックス、エリカエクスプレス辺りかな。丹内祐次騎手は今回はパラディレーヌではなくフェアエールングでのG1挑戦。居れば勝てる福島を出てG1に挑む訳だから、参加賞では終われないだろう。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
京都1Rダ1400m プレデンシア   B
京都7Rダ1800m マルカブリッツ  B
京都8R芝1400m エクセルゴールド C
京都11R芝2200m ボンドガール   A

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■エリザベス女王杯・データが導き出す好走馬

3つの好走ポイント
1.前走の格が重要
2.リピーターが強い
3.外国人騎手が好成績

【注目馬】
・カナテープ
・ライラック
・レガレイラ
・ヴェルミセル
・エリカエクスプレス
・ココナッツブラウン
・シンリョクカ
・ステレンボッシュ
・パラディレーヌ
・フェアエールング
・リンクスティップ

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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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