うまスクエア

元教官・蓑田早人の蓑田塾

主役不在の中で注目は明暗の分かれたあのコンビ！

こんばんは。蓑田です。

今週、調教師試験の合格者が発表され、藤岡佑介騎手と和田竜二騎手が現役のジョッキーとして合格を果たした。

佑介は私が受け持った生徒たちの中でも最も活躍している20期生の一人なんだよ。川田や津村、丹内など、この場でも数え切れないくらい話をしてきた世代だね。

佑介と言えば、学校にいた時から利口で頭の良さを感じさせるタイプだったし、父親も調教師だからね。早くから調教師の道を志していたのだろう。

私の本音としては、あくまで私はジョッキーとして佑介を送り出したので、騎手を退くということ、レースで騎乗する姿を見られなくなることへの寂しさはあるけれど、残り少ないジョッキーとしての時間と、調教師としての前途を応援したい。

土曜日の中日新聞杯は佑介のジューンテイクが3着に健闘。そして、勝ったのは和田竜二騎手の同期となる古川吉洋騎手のシェイクユアハートだったね。

先週のチャンピオンズC、ナルカミはパドックの段階からイレ込みがキツくて、これではレースでも苦労するだろうなという雰囲気がそのまま出てしまった。今までのレースのようなポジションも取れなかったからね。

ルクソールカフェなんかも良さが出ないまま終わったが、対照的に器用な立ち回りを見せて勝利を掴んだのがダブルハートボンド。坂井瑠星騎手の3連覇という形になった。



元教官・蓑田が厳選！
日曜一番【坂井瑠星】

今週は2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズだが、今年は難しい。有力馬の故障などもあり、なかなかこの馬が世代の主役と言えるような存在がいないんだね。

勝ち馬の候補としては、良い内容で2連勝してきた3頭。アルバンヌ、マーゴットラヴミー、アランカールだろう。

アルバンヌは先週のチャンピオンズCを勝った坂井瑠星騎手。管理するのは先週ナルカミで残念な結果となった田中博康調教師。先週明暗の分かれた二人、レモンポップのコンビがここで、という形でもある。

スターアニスも人気になりそうだけど、前走が距離の不安を感じさせるような内容で、その分少し評価を下げている。タイセイボーグ、ミツカネベネラも勝つというよりは堅実に上位のどこかにというタイプかな。

佑介の乗るヒズマスターピースも侮れない。この馬だって2連勝中だからね。国枝栄厩舎も来年2月までなので、引退を控える両者のタッグという形になった。

裏のカペラSはテーオーエルビス、ヤマニンチェルキ、ガビーズシスターと勢いのある3歳、4歳が強そうだ。岩田望来騎手、鮫島克駿騎手はG1裏のこちらに来ているだけに結果が欲しいところだろう。

日曜の騎乗一覧と評価

レース	条件	馬名	評価
阪神2R	ダ1400m	バトルアックス	A
阪神4R	芝1400m	モヴシエラ	B
阪神5R	芝2000m	ジェラルリスト	C
阪神6R	ダ1200m	キンダープンシュ	B
阪神7R	ダ1800m	マハナ	A
阪神8R	ダ1200m	フィドルファドル	A
阪神9R	芝2200m	オールセインツ	B
阪神10R	ダ2000m	ルージュアベリア	C
阪神11R	芝1600m	アルバンヌ	A
阪神12R	芝1600m	テラステラ	B