東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2016年1月23日]

【AJCCほか】記憶力あれこれ

「政治にあっては、記憶力が悪い(a short memory)ことほど素晴らしいことはない」とはアメリカの経済学者ガルブレイスの言葉。またまた金銭の授受をめぐって大臣の進退が取り沙汰されている。有能な行政能力をもっていても、なぜこうも脇が甘いのだろうか。「記憶があいまいだ」という答弁をこれまで何回聞かされたか、国民はよく記憶しているはずだ。

反対に「競馬にあっては、記憶力がいいことほど素晴らしいことはない」と言いたくなる。1986年10月5日、ロンシャン競馬場でダンシングブレーブ優勝の凱旋門賞を見た。同日、マルセルブサック賞(2歳牝馬のG1レース)もあったので、ミエスクが勝った場面も見た。その後、欧米の数々のG1レースを制覇し、世界のベストマイラーとして君臨した。

その名牝ミエスクの産駒がキングマンボであり、さきごろ26歳で老衰したという。このキングマンボの産駒にはエルコンドルパサーやキングカメカメハがいるから、日本の競馬ファンにもなじみ深いはずだ。

居酒屋「青夷」にはデータ派で記憶力抜群の口撃機関銃ヤマがいる。「記憶があいまいです」とは口が裂けても言えそうにないから、決して政治家にはなれまい。でも、毎週のように

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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