東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2018年06月23日]

【宝塚記念】「馬は顔と声から人の心を読む」

北海道大学の動物心理学研究室から興味深い研究発表があった。「馬は顔と声から人の心を読む」というもの。これまで馬は人の怒った表情に警戒心をいだくことは分かっていたという。ところが、声とも関連があるらしいことが明らかになった。

実験A(笑顔の映像+褒める音声)、実験B(笑顔の映像+叱る音声)、実験C(怒る顔+褒める音声)、実験D(怒る顔+叱る音声)として見せたり聞かせたりする。実験AとDでは馬の反応が早く、実験BとCでは反応が鈍く馬はとまどっているという結果が出た。

フランスでのフォア賞以後の③サトノダイヤモンドは池江調教師、ルメール騎手、厩務員の顔の表情や声のトーンにとまどっているのではないだろうか。いや、それ以上に、シャンティの芝が自分に合わなかったので懸命に走っても前を走る馬を抜けなかったことでどこか打ちひしがれているのかもしれない。

とうとう居酒屋「青夷」の常連である口撃機関銃ヤマは⑬を切り捨て馬券の対象にしないと宣言。格下でも、ここを狙ってきたかのような⑦パフォーマプロミスを軸にかなりの入れ込みようである。ギャンブル狂師ミノ先生は過去3勝が重、2200m、阪神と3拍子が揃った⑧ダンビュライトと心中するつもりとか。超穴党のマスターは年齢など無視して8歳牝馬⑭スマートレイアーを狙うらしい。

私の場合、実力ならNo.1のはずの③の復活に賭ける。ダイヤモンドは身体の不調よりも精神的な不調と見ている。そろそろ気分を切り替えてくれるはずだ。できれば、まわりが笑顔で優しい声で励ませば自信をとり戻せる。もう一頭はデータ派ヤマの予想に乗って戸崎騎乗で藤原英厩舎の⑦を狙ってみたい。馬場状態の巧拙がどうでるか微妙だが、春競馬最後のG1レースにふさわしい熱戦を期待しよう。


宝塚記念

③-⑦ ワイド1点で勝負する

③-⑦2頭軸で3連複総流し14点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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