東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年3月23日]

【高松宮記念】中京1200mの特徴を加味して…

今週の話題は、なんといってもイチローの引退だろう。けっしてエリートとして期待されていたわけではなかったのに、自分で鍛えあげ磨きあげて、日本ばかりか世界で通用する大選手になったのだ!彼の生き方がどれだけ多くの人々を励まし勇気づけたか、計り知れないものがある。記録も記憶もしっかりと心に刻まれる偉人である。

でも、「鍛えあげ磨きあげても」必ずしも向上しないのが馬券道だ、とぼやく口撃機関銃ヤマの声が聞こえそうな気がする。負けても負けても「自信の本命」に熱弁をふるう挑戦心だけはイチロー級と言ってもいいほど。

高松宮記念の懲りない「自信の本命」は⑬ダノンスマッシュとか。今をときめくロードカナロア産駒の4歳馬でもあり、北村友一騎手に初G1を獲らせてあげたいらしい。ギャンブル狂師ミノ先生も⑬は鉄板軸だが、50歳になった豊さん騎乗の⑮モズスーパーフレアは中京に実績がなく期待しない方がいいとのご忠告。大穴狙いのマスターは3枠の高齢馬2頭、とくに9歳馬⑤ティーハーフを狙うというから凄い。マンカフェ応援団長の熟女馬券師ワフさんは8歳牡馬⑪ヒルノデイバローと5歳牝馬⑯デアレガーロの取捨で迷っているらしいが、若い女にしときなさいと警告しておこう。

さて、中京の1200mではスタートしてすぐにカーブがあるから、内枠の先行馬が有利なはず。4歳牡馬③ミスターメロディが狙い目ではないだろうか。中京勝ちの実績も心強い。もう一頭はヤマ砲とミノ先生に相乗りして⑬をとりあげる。

今週に亡くなった高松宮記念優勝馬キングヘイローの産駒⑱ダイメイプリンセスにはなにか因縁じみたものがある。大外でもデムーロ騎手の腕でどこまでもって来れるか、遊び馬券で買っておきたい。菜々子①スノードラゴンは11歳の後期高齢馬では無理だろう。


高松宮記念

③-⑬ ワイド1点で勝負する

③-⑱、⑬-⑱ ワイド2点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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