東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年10月13日]

【秋華賞】もはや迷いはない

凱旋門賞での日本馬3頭の惨敗について、もうゲートが開いたとたんに勝負はついていたというのが正直な感想である。逃げ・先行馬で重馬場に強いキセキは出遅れてしまい、問題外だった。ブラストワンピースとフィエールマンは本馬場入場で落ち着きがなく、嫌な予感だった。十数時間の空輸の後、ニューマーケットで調教し、直前にまた空輸でロンシャンに移動するという愚策がなぜできたのか。馬の体調のみならず馬の「心理」に配慮しない人間の傲慢さが目立っただけだ。早めにシャンティに入り、ロンシャンのトライアルを使って本番に臨むという地道な努力以外にないのではないだろうか。

昨日11日に成田着。1日ずれていれば台風に重なり、ひどい思いをするところだった。私より2日前に帰国したスポーツ博識家ナベは憧れの凱旋門賞を目の前で観戦してご満悦、さっそく居酒屋「青夷」でホッピー片手に「来年も行きたい」とのたもうているらしい。志しやよしである。

ところで、台風の接近に怖れをなしたのか、東京競馬中止に興ざめなのか、いつもの馬券常連組は音沙汰なし。おそらく家に閉じこもってじっとしているにちがいない。私も三鷹のオフィスで月曜締切りの原稿をかかえており、弁当持参、籠城体制で臨んでいる。酒類も充分に備えてあり、一区切りついたら独り酒をあおってソファーで寝ることになる。

かろうじて明日の京都競馬の秋華賞はやることはやる。でも、これだけ雨が降れば、重馬場は必須だろう。そうなると、私のなかではルーラーシップ産駒が念頭に浮かぶ。バカの一つ覚えという感もあるが。なにしろ、不良馬場の金鯱賞とAJCCをすいすいと勝ったときの印象が鮮やかである。ここは産駒の⑪フェアリーポルカ⑯パッシングスルーを狙ってみる。なんと秋華賞と相性のいい紫苑Sの1・2着ではないか。もはや迷いはない。

秋華賞

⑪-⑯ ワイド1点で勝負する

⑪⑯の2頭軸で3連複総流し15点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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