東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2020年5月30日]

【日本ダービー】赤ワインでも飲みながら…

オークスのゴール板前、テレビ観戦していた口撃機関銃ヤマと愛妻ミナ姉さんのマンションから隣近辺をつんざくような雄たけびが津々浦々まで聞こえたらしい。なにしろ、馬連、3連複、3連単が的中したばかりか、ウィン5(13万なにがし円)まで当たったのだから、コロナ禍の自粛鬱も吹き飛ばすような快挙だったのだ。さっそく居酒屋「青夷」の競馬常連組向けの自讃メールが届けられ、心やさしき競友たちから祝福のご返事があって、めでたしめでたしとなった。

さて、明日はいよいよ日本ダービー。これまでの圧倒的な強さを見せつけられると、誰もが⑤コントレイルには敬意を表さざるをえない。また、皐月賞で2着に肉薄した⑫サリオスにも一目おきたくなる。でも、なにかと泣き所を探して、高配当の穴馬を狙いたくなるのも馬券ファンの人情というもの。

オークス馬券で大勝ちして鼻の穴が膨らんだばかりか、気まで大きくなったヤマは、昨年末からダービーはこの馬でと決めていたという⑥ヴェルトライゼンデで行くらしい。もともと厩舎陣営もダービー1本狙いと公言していたのも心強いらしい。⑤との馬連1点が勝負で、後は2頭軸から数頭に3連複で流すとのこと。ギャンブル狂師ミノ先生は、皐月賞組は3着以下が離されすぎと見捨てて、別路線から青葉賞2着の⑰ヴァルコスを狙うらしい。同馬から⑤と⑫に馬連、ワイドで勝負するという。穴党のマスターはその皐月賞3着の⑪ガロアクリークには距離が伸びて母の父キングマンボのスタミナに期待してみるらしい。自宅勤務がつづく熟女馬券師ワフさんは自粛続行でも馬券は波乱ふくみに願掛けて買うとか。

ところで、昨秋の東スポ杯2歳Sでのコントレイル圧勝の衝撃は忘れられない。もともとの素質が違うのか、⑤コントレイルはスピードの絶対値がきわだっているのだ。

半世紀近い競馬歴だが、ダービーだけは必ず競馬場で観戦していた。ダービーのスタート前、東京競馬場にいれば、ピーンと張りつめた緊張感がたまらない。でも、今年はどうあがいても現場には行けない。せめて、3枠⑤番の帽子にあやかり赤ワインでも飲みながら、テレビ観戦で美酒に酔いしれたい

相手は赤に似たピンク帽から⑰ヴァルコスを狙ってみる。2400mを2回(1着・2着)も走った経験は注目され、父ノヴェリストたるやイギリス競馬の最高峰・通称“キングジョージ‘をレコード勝ちした底力がものをいうはずだ。

日本ダービー

⑤-⑰ ワイド1点で勝負する

⑤の1着固定で、⑰を2-3着におき、以下③⑥⑨⑪⑫⑮を絡めて3連単12点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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