東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2021年06月26日]

【宝塚記念】冷静なギャンブラーとして考えれば…

古代きってのイケメンでもあったローマ皇帝アウグストゥス。こともあろうに宝塚歌劇でとりあげたので、劇場で買えるガイドブックに「歴史のなかのアウグストゥス」について書きました。その縁で先週末、東京宝塚劇場に招待され観劇したのです。かの英雄カエサルが遺言書のなかで後継者に指名したのがオクタヴィウス(後のアウグストゥス)でした。おそらくカエサルは「冷静な公人・温情の私人」というオクタヴィウスの資質を見抜いていたのです。もはや内乱が終わって平穏な帝国を築くにふさわしい人材であることを。というわけで、おりしも宝塚記念、「冷静なギャンブラー・温情の競馬ファン」で行きたいところ。

すっかり巣ごもり状態の口撃機関銃ヤマは、5歳のG1実績馬が狙いとかで、3番人気の⑩カレンブーケドールが軸らしい。相手は⑨アリストテレスと⑦クロノジェネシスに厚く、あと3頭ぐらいを絡めるという。ギャンブル狂師ミノ先生は、⑦のG1実績は抜群で、もはや疑う余地はないとか。やや人気薄の➀ユニコーンライオンと⑫ミスマンマミーアの2頭にワイドで流すらしい。穴党専科の居酒屋「青夷」のマスターは、大胆にも、その人気薄の➀と⑫を2頭軸にして、実績のある②レイパパレ、⑦クロノジェネシス、⑨アリストテレス、⑩カレンブーケドールの4頭に3連複で流すという。

さて、「冷静なギャンブラー」として考えれば、ここは②、⑦、⑩の牝馬3頭のレースと見なすのが穏当な判断。でも、3着までに牡馬が1頭はからみそうだと見通せば、4歳馬⑨アリストテレスが浮上する。菊花賞でコントレイルの僅差2着して、長距離適正ありと見なされたが、阪神大賞典、天皇賞(春)と完敗した。さすがに、音無調教師も菊花賞は超スローペースであったから距離がこなせたと判断したらしく、本来は中距離2000~2500mぐらいが最適だともらしている。相手は、アーモンドアイが去った今では、中距離の女王は⑦クロノジェネシスが断然である。「温情の競馬ファン」としては、ここも勝って凱旋門賞に挑戦してもらいたいものだ。そのころにはワクチン接種も終了して、ロンシャン観戦もできないこともないが、今年もまだ渡欧しないほうが無難だろう。


宝塚記念

⑦-⑨ ワイド1点で勝負する

⑦-⑨ 2頭軸に②と⑩をからめて3連単マルチ12点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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