東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2012年4月15日]

【皐月賞】重馬場実績に注目すれば

桜も散りかけている。大本命ジョワドヴィーヴルが散ったから、馬券も消えた身には、わびしさもひときわ染みる。思いかえせば、フェブラリーSで大本命トランセンドが惨敗したときから、なにか競馬の歯車が狂いだした気がしないでもない。だから、今週もという不安と、いや今度は違うという期待が交錯する。ただ言えるのは「永遠なるものはどこにもない」ということだけである。


哲学者にでもなった気分で居酒屋「青夷」の暖簾をくぐる。まだ熟女とよぶには若い女性2人の横にちゃっかりと座る。なんだかホステスがついたかのようで得した心地になる。ことさら美酒の感じがしないでもない。といっても、れっきとした人妻であり、隣はかの口撃機関銃ヤマの女房ミナ姉御だし、その隣にはマスターの女房おタカさん。先日の花見でどこまで覚えているかを競い合って喧しい。口撃機関銃不在で静かと思いきや、やはり女二人が集まると、しばしの沈黙もないからお見事である。


というわけで、ミナ姉御も口撃コルトぐらいになって、馬券は人気薄にかぎるとばかり(17)ロジメジャーを狙うという。ちなみにデータ派でもある亭主は、この十年100%決まりの弥生賞・スプリングS・若葉Sのトライアル組で唯一の重賞2勝馬(18)グランデッツァでどうしようもないとの伝言。このごろ競馬新聞も読めるようになったおタカさんは本命(9)ワールドエースというが、どうも亭主のマスターの入れ知恵らしい。謎の馬券師リンさんは今年は福永と心中するつもりだそうで、なんだか謎らしくなくなってきた。


ティープインパクト産駒が5頭も出走する。どれかを買いたくなるが、ここは自重しておく。口撃機関銃のデータにもおとなしく耳を傾けながら、重馬場実績に注目すれば、自ずと答えは

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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