教えてマサカツ先生!

【小倉記念】元調教師が読む!サマー2000シリーズ日程変更にともなう「勝負遠征」ローテの裏側


今週は早くもサマー2000シリーズ第3戦として、小倉記念(G3、小倉芝2000m)が行われます。例年は8月の中旬ですから、約1か月前倒しで開催されることになりますね。

これは2024年より夏の中京と小倉が入れ替わったことによるもので、昨年は変則日程でないにも関わらず中京で小倉記念という不自然な形になりました。それを改めたことで他のサマー2000シリーズと間隔が詰まっても、小倉最終週にせざるを得なかったのでしょう。

しかし、4週間で対象レース5戦中3戦を行う強行日程となっても、「13点以上かつ1勝以上した馬の中から、合計得点が最上位の馬をシリーズチャンピオンとする」という規定に変更はありませんでした。これはシリーズの行方を大きく左右する可能性があります。

元調教師の立場からサマー2000シリーズ制覇を目指して出走ローテを組むと、以下のレース候補が浮上します。

【プラン①】
6/29函館記念(G3)→8/17札幌記念(G2)

【プラン②】
7/13七夕賞(G3)or7/20小倉記念(G3)→or8/31新潟記念(G3)

【プラン③(※)】
6/29函館記念(G3)→7/20小倉記念(G3)→8/31新潟記念(G3)

最も理想的なのは暑い夏場に涼しい北海道で無理のないローテを組める①です。すでに函館記念を勝ったヴェローチェエラは次走に札幌記念を予定しており、状態次第で同2着ハヤテノフクノスケも参戦を検討しています。

続いて②は過去にサマー2000シリーズ覇者を多数送り出す黄金ローテで、真夏にハンデG3の連戦で状態面の悪化や負担重量が重くなるリスクはあるものの、現実的には実現可能なローテとなります。

最後の③は元調教師の視点だと(※)を付けた“特別な事情”が無い限り、実行を躊躇(ちゅうちょ)するローテですね。なぜなら涼しい函館から中2週で暑い小倉に日本列島を横断しての遠征競馬ですし、寒暖差で体調を崩す恐れが考えられるからです。

皆さんご承知の通りサマー2000シリーズ優勝馬陣営には馬主に3200万、厩舎関係者に800万円の褒賞金が得られます。もちろんレース賞金とは別です。これは馬主さんはもちろんのこと、私たちスタッフにとっても大きなモチベーションとなります。

特に第1戦の函館記念で上位に入り、小倉記念の結果次第でシリーズ制覇の可能性がある陣営にとっては、一考の余地ありでしょう。これを実行に移したのが函館記念を14頭立て14番人気で3着に激走したマイネルメモリーです。

同馬は小倉で過去4戦3連対というコース巧者。最後に勝利を挙げたのも、ちょうど1年前の小倉芝2000m3勝クラスでした。

厩舎サイドとしても函館記念の結果次第によっては小倉記念に出走も視野に入っていたはずで、まさにサマーシリーズ2000シリーズ制覇を目指した“勝負遠征”と判断していいでしょう。

厳しい日程というリスクを、抜群のコース適性と明確な目標で上回る勝負手。陣営の“覚悟”に満ちた小倉遠征は、馬券的にも見逃せません。
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■境征勝
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