教えてマサカツ先生!
【アイビスSD】馬主ゆかりの新潟替わり!元調教師が教える「陣営の勝負手」
今週はサマースプリントシリーズ第3戦として夏の新潟名物レース、
アイビスサマーダッシュ(G3、直線芝1000m)が行われます。日本で唯一となるコーナーが無い直線のみの攻防。馬場状態が良好な夏の新潟を舞台に、スピードの絶対値が問われるレースですね。
今年は昨年の2着馬ウイングレイテスト、前走で同舞台の韋駄天Sを後続に3馬身差をつけて圧勝したテイエムスパーダなど、スピード自慢がズラリと顔を揃えました。
この中で私が個人的に注目しているのが重賞2勝の快速牝馬
ピューロマジックです。
8着に敗れたとはいえ昨年のスプリンターズSでは、前半3ハロン32秒1という猛烈なラップを刻み大逃げを打ちました。さすがにゴール前で脚が上がりましたが残り200m地点までは堂々の先頭、1000m通過54秒7は昨年のアイビスサマーダッシュを勝ったモズメイメイの55秒3を上回ります。
ドバイに遠征した前走のアルクオーツスプリントでは、これまでとは一転して後方からの競馬を披露。ただ、大胆な脚質転換は私が思うに、当時騎乗したO.マーフィー騎手の判断だったのではないでしょうか。
良い意味で脚質に幅が出たとはいえ、この馬の本質はスピードを生かす前々での競馬でしょう。また今回の舞台は馬主であるスリーエイチレーシングゆかりの新潟(※)という背景もありますし、本来の逃げ戦法で勝ちに来るのではと推測します。
(※スリーエイチレーシングは新潟馬主協会に所属。法人代表の橋本征道オーナーは新潟馬主協会の参与)
同型馬と枠順次第になりますが管理する調教師の立場としては、仮に逃げて負けても「自分の競馬はできた」と馬主さんは納得しやすい傾向があります。また今回の舞台は前が止まりにくい開幕2週目の直線1000mですし、控える指示を出しづらいのが本音でしょう。
馬主と縁が深い新潟の舞台で、オーナーの期待に応えるべく脚質を選択するとすれば、私なら迷わず逃げの一手です。ライバルをスピードで捻じ伏せ、ゴール板を先頭で駆け抜ける姿に期待します。
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シンクタンク
「なぜ、こんなにも当たるのか?」その答えは、元調教師という唯一無二の経歴にあります。
馬をレースに送り出す側の視点を持つ境征勝氏だからこそ、他の誰もが見抜けない陣営の“本音”までをもお見通し。
事実、夏の電撃戦・アイビスサマーダッシュでは過去10年で9度的中という驚異的な実績を記録。
そして今年も、境氏のプロの眼はすでに「馬券の核となる激走馬」を捉えています。
常識を覆すこの1頭を知らずして、今年のアイビスサマーダッシュは語れません。